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感想:『HELLO,DESIGN 日本人とデザイン』石川俊祐


システムのインターフェースを考える参考になったらなーと思い手に取った。しかし実際は問題解決メソッドについて書かれていたよの本。予想より100億倍面白かった。

概要

本書では、デザインは問題解決であり、
デザイン思考=自分はなにをリサーチし、そこから何を感じ取り、どういう意味づけをほどこして、アイデアにつなげていくかの思考法であるとされている。つまり、自分がどう感じたかの主観が全てである。しかしデザイン思考の実践にはチームが必要なため、助け合える組織や社会が必要だ。また、個人としては、特定の分野への専門性と広い興味の幅を持ち、異なる分野をつなぐハブのような存在になるべきである。

感想

一言で言うと、勇気がもらえる本だと思う。だって、自分なりにどう問題を解決するかという主観が大事にされるから。自分はこう思う!と言って良いというのは、存在を全面的に肯定されているような気がする。本著はサービス満点で、その考え方まで記されているので、考え始めるハードも低くなっておりすぐに実践できるところも嬉しい。
主観が肯定されるのが嬉しい反面、主張することを求められるところは厳しい面だなと思う。自分がどう感じたかを言語化しないといけないし、問題の解決策を考え続けなければならない。穴蔵に隠れて声を上げないことは許されないのです。本書で書かれているハブのような存在は、専門性を掛け合わせることによって希少な問題解決方法を提示出来る人であると思う。そんな人が現在多くのチームから必要とされているのだろうなあ。

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