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感想『「考える力」の鍛え方』上田正仁
考えるってどういうこと?と疑問に思うことが続いたので読んでみた。自分には読みやすい分かりやすい本であったし、複雑に絡んだ糸が一つ解けるような感覚に陥った。
考える力と創造する力
本書では、「考える力」を問題の本質を見極める力、「創造する力」を他の人が意識していない問題を見出しそれを独自の方法で解決に至るまでやり遂げる能力 としている。これらの能力は表裏一体なので、本書では「自ら考え、創造する力」と、まとめて議論している。
自ら考え、創造する力
「自ら考え、創造する力」は3つの要素から成る。
・「問題を見つける力」 常識だと思われているような、誰も気づかないことに疑問を持つ力
・「解く力」 課題に取り組み、問題点を整理分析分解し、答えに至る力
・「諦めない人間力」 答えを見つけるまで考え続ける力
特に、「問題を見つける力」の中では、分からないの3つのパターンを明示している。
重要なことは、「何が分からないのか分からない」から「何が分からないかを明確にする」ことであると言っている。
感想 時代は変わっている
「自ら考え、創造する力」は、想定できない事象に突き当たった時にこそ力を発揮する。そして現在は先の読めない時代だと言われており、正に「自ら考え、創造する力」が必要な時代になっている。
想定できる事を決められたルールに則って実行する能力も蔑ろにできないが、今の時代に必要な能力(考える力)を定義することに意味はあると思うし、本書がそのきっかけになると思う。