【TST DAY2】テクノベート・ストラテジー②
テーマとケース
【テーマ】競争と共創:産業変化と企業戦略の類型
【ケース】グーグルカー
クラスの学び
グーグルカーを題材に、「自動運転」「シェアリング」「電気自動車」「コネクティビティ」という技術進化トレンドが起きつつある中で、自動車業界の構造やケイパビリティはどのように変化していくかを考えるクラスだった。
トヨタが作成したこの動画が有名なので、見たことがある人多いかもしれない。
トヨタ自動車、モビリティサービス専用EV“e-Palette Concept”をCESで発表
ちょっと前にも、豊田章男CEOが私財まで投じてWoven Cityという名のコネクテッドシティを作ると発表して、これが未来の都市の姿かと驚いたけど、このクラスではここからさらに、どんな企業が登場し、どんなビジネスが生まれ、どんな企業が勝ち残っていくのかをさらに深掘りした。
正直、想像していた以上に色んなことに変化が起こることが分かり、「え?そういう仕組みに変わり得るの?」と驚くこともあった。
自動車業界の変化のインパクトはすさまじく、もはやこれは自動車業界の話ではなく、人の暮らし、行動、ビジネス、インフラなどあらゆるものに影響を及ぼしパラダイムシフトを起こすものだ。もちろん介護の世界にも大きな影響を与える。
このような劇的な変化が起こった時、僕らの業界はどのように変わっていくんだろうか?
テクノロジーの話や、それにより起こりうる社会の変化には割と敏感なほうだと思っていたが、まだまだ思考が浅いなと反省だった。
自分(自社)への落とし込み
完全自動運転が実現すると、もはや移動するだけの時間というものはなくなる。
車の中で食事もできるし、映画を観てもいいし、仕事もできるし、友人とオンラインで交流もできる。免許不要になれば、子ども一人で車に乗れるし、高齢者が免許を返納する必要もなくなる。
運転という行為がなくなり、そこに費やしていた時間を他のことに使えるようになるインパクトは大きい。生産性を変えずに勤務時間を短縮することもできるかもしれない。
e-Palletの動画のようなことが現実になれば、道路さえあれば誰でもどこでも行けるし、いろんなものが自分のところにやってくる。行動範囲が拡大する人もいれば、家から全く出ない人もいるかもしれない。
デイサービスで考えてみると、送迎はするがそこから運転という業務がなくなるので、運転手が乗る必要がなくなる。介助員はいるかもしれないが、無人であっても車内のカメラで異変に気づき、ルートを変えて病院へ直行ということもできるかもしれない。その時は緊急車両に変身することも可能だ。車同士が互いに通信しあい、スムーズに病院までたどり着くだろう。
シェアリングを考えれば、1つの事業所で何台も車を所有しなくてもすむようになる。地域にある稼働していない車を使えばいい。
訪問系の仕事でも、運転しなくていいので、その時間を計画や記録という時間にあてられる。そもそも記録という仕事がなくなる可能性だってある。画像、音声、センサーで自動記録もできそう。
こうなると、業務にごまかしがきかなくなる。なんでも自動化されて、時間をもてあそぶようになると、雇用の在り方も変わってくるだろう。
とはいえ、現場がある日突然ガラッと変わるわけではなく、まだまだ当分先の話だろう。しかし若い人にとっては、まだ現役で働いているうちにこのような変化に巻き込まれる可能性が高いらしい。50代以上は逃げ切り世代と言われているが、いま20代~40代の社会人は、変化についていけない場合将来的にお荷物になってしまうかもしれない。
ではどうすればいいのかということを考えると、アンテナを高くして、今世の中にはどんな変化が起こっているのかをつかみ取り、新しいものにアレルギーを起こさず、分からなくても使ってみるとか、そういう心構えでいることが大事だと思う。
まあ、UI/UXも今後さらに進化して、テクノロジーを感じずとも使いこなせる仕様になってるかもしれないけど。