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りょうけん的 読書感想文の様なモノ 『神保町 別冊 本の雑誌』本の雑誌社 241227
<珍>
「神保町」は何と読む。じんぼうちょう いや じんぼちょう。「う」は有るのか無いのかさてどっちだ。答えはフリガナが無いので不明。本書の巻頭はカラー写真による神保町の風景から始まる。ところがのっけの写真はなんだか「神田スズラン通り」とかいうアーケードのかかった写真。おい神保町じゃなかったのかよ。笑う。僕ら地方の人間にはなんでスズラン通りが神保町なのかさっぱり分からんのだぞ。それともなにかこの本は東京を中心とする関東近隣だけに売れればいいって事なのかい,おい浜ちゃんよ。笑う。
のっけの話題は「神田古書センター」から始まる。ここでまた「おい!」だ。神保町の話じゃなかったのか。神田の話なのか。それとも神保町ってのは神田神保町なのか。あ,どうやら神田神保町の様だった。すまぬ。なんだか「神」が二つあって視辛いなぁw。で特記事項。神保町の古書街にゆくのにJR神田駅で降りてはいけません。それは素人ってもんだす。とキッパリ言われている。
はい僕がそうですよ。大学に入り地方から出て来て横浜に住み,いよいよとうとう意を決して『神田の古書街』を訪れようとさっそうとJR神田駅で僕は降りたのでした。もうかれこれ50年近く前の事ですが,当時は神保町古書街などという言い方は断じて(僕の周りの)誰もしてなかった!と思う,いや思いたい,思ってもいいでしょw。
本書2023年11月10日に初版第一刷発行の後,同11月14日すぐに第二刷が発行されている。これっていったいどういう事なんだ。三日後に第二刷か。計画的犯行なのか。はたまた最初の印刷作業中に杉江君が印刷用元ロール紙に生ビールでもこぼして台無しにしちまった結果か?僕は杉江くんが原因の様な気がするのだ。笑う。
何ヶ所かは座談会形式で綴られているが,ハッキリ言ってこういう座談会の形式で誌面を埋めるのはずるい。そりゃ出版社と編集者はテキトーに人を集めてお茶でも出してしゃべってもらって録音しとけば今時AIの手助けで音声からの書き起こしは安くてカンタン。それに少し手を入れれば掲載原稿は出来上がる。しかし読者の事を考えてみなさい。
一回一回 行の頭にしゃべった人の名前を太字で書かれて,しかもその人を全く知らない,と云うのが本書の特徴なのですぞ。めんどくさくテンポ悪く 理解に手間がかかるだけでちっとも面白くないです。やめなはれこういうの。例えばシーナ兄ぃと故目黒さんの会話なら大歓迎ですが,知らない人たちの座談会なんてええ加減にしてください。僕は執筆陣のほとんどの方を知らない。のっけの目次に書いてある一覧でザッと視たが,浜もっちゃんと杉江君そして鏡明(なぜ知ってるかが謎だけどw)くらいしか知らない。
しかし文筆家としては毛ほどにも知らないけど 僕的には特筆すべき名前の執筆者もいた。その人の名は「よしだまさし」 え?この名のどこが特筆に値するかって。 皆様は『グレープ』という福岡博多出身のデュオグループを知っていますか。そうですずっとずっと昔1970年代に『精霊流し』という超ヒット曲で一躍有名になってしまったグループです。そのグレープはさだまさし と 吉田正美 という二人組でした。そうです「よしだまさし」というのはその二人を足して二で割った名前なのです。どうだっ下らんだろぅ! 大笑い。
28-29ページには見開きで『これで愉しい神保町MAP』という地図がある。つぶさに視たが鉄道の駅が一個も地図上に描き表されていなくてサッパリ分からん。やはりこの本は神保町に棲んでいる人だけ向けに刊行したものなのだ。僕ら地方の本好きは完全に置き去りにされている気がじわじわとしてくる。本の雑誌社は神保町に移った事を一体なんだと思ってこの本を出したのだ。神保町って一体なんなのだ。
ギターを購めに行く記事がある。楽器店街の場所は何でも御茶の水 なのだそうだ。おい,神保町の本じゃなかったのかよ。それともお茶の水は神保町の一部なのか。その辺どうでもいいと思ってんだろう。何度も書くが僕達田舎に住んでこの本読んでるモノにはそうはいかないんだ。お茶の水は誰がどう言ったってお茶の水だろう。あの鉄腕アトムに出て来る お茶の水博士の地元?の。しかも僕はかなりのギター弾きなのでギターに関する記述の中身が薄っぺらくてつまらなかった。よせよ本の話にしときなさい。失敗企画だったね。笑う。
「本」と云うのは究極的な言い方をすると『文字(記号を含む)』と『絵』と『写真』と,あとコラムを囲ったりする『線』そして『空白』。この5つで出来ていると言って良いと思う。 なにっ,栞紐があるだろ って,まあそういう付属品もある事はあるが 色々言い出すときりがないのでここでは栞紐までにしておこう笑う。 で,その5+1の構成要素を あーでもない こーでもない これでもか! と並べてこの『神保町 本の雑誌増刊』は作ってある。まるで何かを補う様に全て使ってこねくり回してあるのだ。で,もちろん栞紐はない。笑う。
本書の定価は税抜き1800円。本の厚みや版型からすると まあ高くはない。沢山売れたらいいなぁ という願いが込められた値段である。色々面白おかしく書いたけど本の雑誌 頑張ってくだい!