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『AI vs 教科書が読めない子どもたち』新井紀子/東洋経済新報社

東大ロボというロボで東大合格を目指すプロジェクトを立ち上げた新井紀子さんが書かれた本。

AIが東大の試験を受けて合格できるのか?

みなさんはどう思いますか??

AIなら受かるはずだ!
いやいやAIには無理だ!

結論を知っている方も多いと思いますので結論を言うと東大に合格は無理でした。
なぜ多くのことを知って何でも考えることができるAIが無理なのか??

そもそもAIとは何なんでしょうか?

筆者はAIはコンピュータなので0と1を使った計算しか出来ないという考えです。

なぜか僕たちはAIは全てが出来るものだと考えてしまいがちで、多くの研究者がそういう本を出しています。

筆者の言葉で言うとそもそも「AI=人工知能」で万能だと思われている人がいますそもそもAIとは道具であって、計算機による処理装置です。

どういうことかというとAIが自分で考えて全てを生み出すということはありえないということです。

だからAIは東大に受からないし人間に代わるなんてありえない。という話ではありません!!

東大ロボは有名私立に合格できる偏差値を持っているのです。
自分で考えることが出来ないのに合格するってどういうこと??

そういうことなんです。
考えなくても大学には受かるんです。

そんなこと有りえない!!

でしょうか??

知識さえあれば受かる試験は本当にないでしょうか??

計算機なので確率が高いものを選び出す能力に長けています。

金閣寺を作ったのは( )

銀閣寺を作ったのは( )

この( )に入る人物をAIは意味を理解して入れることはできないのです。

「金閣寺を作ったのは」の後にどんな言葉が続いいるのかをデータから検索して1番多いものを入れるのです。

 僕たちは「金閣寺を作ったのは」という文章で室町時代とか京都とか肖像画とかあとは金閣寺にデートに行った思い出を頭に描くかもしれません。

それは意味を考えるからです。
AIは違います。

意味なんてどうでもいいんです。そんなAI意味ないやん??

そうでしょうか??

今ある仕事がAIに出来ないでしょうか?

そんなことないと筆者は考えています。
僕もそう思います。

ではなぜこんなことが起きているのか…
教科書が読めないからです。とここでようやくタイトルの話になります。

教科書が読めない子どもが意味を考え、意味を予測することができるか。
できないです。
どうしたらいいのか?
筆者も答えは分かっていません。

 でもどうにかしなければならないともっとみんなが真剣に考えることで答えが出てくるはず。

そういう未来への提案をしてくれる本です。

教育関係者だけでなくみんなに読んでほしい1冊です。

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