「絶望への処方箋」について考えてみました。
これは、わたしの考える「絶望への処方箋」の印象。他の人はどういうことに「絶望への処方箋」と捉えているのかと思って、Xで問いかけてみました。
絶望に対する処方箋や薬があれば、それだけで生きやすい人生になるのではないかと思っています。あなたの「絶望への処方箋」は何ですか?
以下、届いたみなさんの「絶望への処方箋」をご紹介します。
*
みなさんのお答え
【1】
人との対話、人からもらったことばで元気が出る。人との関りを通して治癒されてゆく。
【2】
家族のいるリビングで、何も考えずにテレビを見て笑う。安心できる人がそばにいて、笑っているとだんだん心が軽くなる。いいなぁ。
【3】
「全てがおしまいだ」という勘違いが何よりこわい。何もせずに時間を薬にすること。なるほどなぁ。確かに「おしまい」は勘違いですよね。そこに引っ張られないこと大事だ。
【4】
怒りでもって絶望を乗り切る。それくらいの力が「怒り」にはある。覚悟にもなる。
【5】
何度も絶望しきることで、絶望への免疫をつける。
【6】
下を見る。偶然的な“間違い”と出会うこと。確かに肩の力が抜けますね。意外な間違いっていうのはいいなぁ。
【7】
節度を保ちながら毒を吐き出す。時間が来るのを焦らず待つ。ゆっくりと自分のペースでデトックス。
【8】
絶望からどのようなメッセージを受け取ったか。そこから学ぶことで、活力が湧いてくる。
【9】
異なる形のしあわせを探す。断たれた道以外の道を考えたり、つくったり。
【10】
知らないことで救われる。目の前のことに集中する。未確定な不安要素は頭から省いてゆく。
【11】
存在を肯定されたり、愛されること。それが治癒につながる。
【12】
適度に失敗しておけば絶望の免疫がつく。
【13】
自責で捉え、自分のとった責任を果たしている最中だと意識する。リスタートすることもまた自分の糧になる。
【14】
世の中に期待しないこと。期待するから絶望する。期待しなければ絶望もない。さらには周囲へ感謝の気持ちも芽生える。
【16】
時間が解決してくれる。これはもうほんとそうですよね。
【17】
どれだけ愛にあふれていても、受け取れない状況だと無いのと同じ。受取れるように在ること。
【18】
絶望することから学べることに気付く。生きている歓びを実感できれば、絶望は軽くなる。
【19】
無心になって掃除する。これ、いいかもしれない。
【20】
打ち明けることができる人の存在。
【21】
「絶望」の自覚から治癒ははじまる。自分で自分にことばの薬を送る。自分との対話で回復させてゆく。
【22】
とてもよくわかります。つくると、浸ると、歩くはセラピーですよね。
【23】
自分よりも絶望の只中にいた存在と比較する。
【24】
落ちるところまで落ちきる。「嫌だ」と思う気持ちを受け止めるが、自分を追い詰めることはしない。谷底から見える景色もまたおもしろい。生きたことばだなぁ。
【25】
少し先を歩く人たちに引き上げてもらえる。価値観や感覚が近い存在だから、乗り越え方のヒントにもなるし、何よりその姿が励みとなる。いいですよね、そういう存在がいてくれること。
【26】
肉体的な負荷を与えて、頭を真っ白に。考える余地を与えない状況にしてしまう。この方法を知っているだけで、絶望と距離を空ける時間をつくれますね。
【27】
これまでの数々の乗り越えて来た絶望を振り返る。そう思うと、「絶望の体験」は財産ですね。いつでも自分を強くできる。
【28】
誰かに頼ること。頼ることができた自分への信頼を実感すること。そうやってプラスのエネルギーを循環させて回復させてゆく。
【29】
絶望を圧縮する。空いた隙間に違う感情を入れ込んでゆく。心の中が絶望で圧迫されないように。
【30】
ひたすら好きなことに没頭する。「夢中」、大事かもしれない。夢中の先で、いつの間にか回復していたりする。
【31】
気がすむまで絶望の只中で泣ききる。我慢しない。とにかくデロデロになるまで。絶望を隠したり、ごまかさないことが大事なんですね。
【32】
とことん落ちて、どん底でのたうち回る。どん底を受け入れる。
【33】
昔の人も同じように悩んだり、絶望を味わっていたんだということを知る。すると心が少しだけ軽くなる。「自分だけではない」「こんな偉人にも」と思うと、確かに少し元気がもらえますね。
【34】
睡眠、運動、食事。「生きる」の基本ですよね。わたしも朝陽を浴びながらさんぽすることで以前よりも心身共に健やかになりました。大事ですよね。
【35】
好きな作品を観て、感情を出す。好きなものを食べること。「好き」の摂取で、感情を循環・浄化させる。
【36】
一度、ぜんぶ吐き出してみる。泣いて、叫んで、飲んで、寝て。自分の中をすっからかんにして、また笑顔で歩き出す。
【37】
「絶望」を「絶望的」にする。「深刻」を「深刻ぶってないか?」と問う。そこから感情と思考をわける作業へ。とても具体的で、実践的だ。
【38】
「毒ロンダリング」いいですね。しゃべって発散して、毒を薄めてゆく。これはほんとに、話すことで軽くなっていきますよね。そういうやりとりって大事だなぁ、とあらためて感じました。
【39】
あえて予定を組むことで、「今日」という一日を乗り越えてゆく。
【40】
一旦、脳内で終わらせる。悼むところまでやる。これはすごいですね。おもしろいなぁ。一度試してみたいです。
【41】
ほんとに大事だと思います。安心を感じれる人・モノ・場所。とにかく安心は重要ですよね。
【42】
まずは「絶望的状況」から脱すること。規則正しい生活で、「絶望」を感じる脳の不備をなくしてゆく。とてもわかりやすいプロセスだなぁ。
【43】
文学作品がもたらす力。「人生から問われている」というのはおもしろい視点ですね。これらの文言を実践すると、フレームを外して新たに考え直すことができそうです。
【44】
とことんそこまで絶望する。自分に嘘をつかず、ごまかさず、とにかく絶望してみること。
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全てではないですが、このようなコメントが届きました。
ことばには、人それぞれにイメージがあり、定義がある。それらを読ませていただいていると、わたしの中でも「絶望への処方箋」のイメージがすくすく育っていきました。
#言語化れんしゅう
これからも皆さんのお知恵をお借りしながら試していきたいと思います。Xのスペースでは、みなさんからいただいたことばを感想を述べながら紹介させていただいております。ぜひ、お気軽にご参加ください。