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自由律俳句 #318

【波の音を聞いていたいだけ】


突然、波の音を聞きたくなって、
海まで行ったことがあります。

砂浜を歩いて、
靴に砂が入るのは嫌だったから、
堤防の方に車で行って、
テトラポッドの周辺をブラブラしました。

小さい頃から、
海は身近にあったので、
浜や潮の匂いは、
いつもと変わらない匂いですが、
どこか懐かしく感じます。

ブラブラして、
波の音を聞きながら、
水平線を見つめていると、
なんだか客観的になってしまい、
今、こんなことをしていることを誰かに見られていたら、
ちょっと恥ずかしいかもと思ってしまいました。

もしかして、
そのまま身投げでもするのでは?と、
誰かに心配されていないかとか勝手に妄想して、
勝手に心配されていることを思い浮かべてたら、
申し訳なくなり、もう家に帰ろうと思って、
結局15分くらいの滞在で車に戻りました。

車の窓を開けて、
風から感じるいつもの懐かしい匂いを嗅ぎながら、
さっきまで聞こえていた波の音を頭の中で思い出しつつ、
家まで帰っただけ。

波の音を聞きたかっただけ、ただそれだけ。
いつかまた来よう。


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小島涼太郎
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