飾りじゃないのよ、涙は

季節が3つ過ぎただけで、同じ四季がまた巡るの繰り返し。恋も人生も季節みたいにセオリー通りにはいかないのが、むしろセオリーなのかもね。突然の別れや突然の出会い。でも、起こるできごとは何かの意味があって起きるから全ては必然かのかもね。そう信じてたいね。てかそう信じたくなるときがあるよ、ごめんね。

一生のお願いも、2度目の正直も、仏の顔も3度までもだなんて誰が言い出したの？「じゃあ4回目はどうなるの？」って聞かれても答えはわからないし、「許せるかどうかは自分次第だよ」なんて言われたらどうせ許してしまう弱い私。自分の意思なんてあなたの前ではすべてが0と化すんだよ、甘いね。

「人生なんてどうせ七転び八起きするんだから、泣きながらでも立ち上がって困難に立ち向かえばいい」とかどの口が言ってんの？「そんなにすぐに前向きになれたら悩むことなんてないんだわ」って思ってしまうぐらいには既読スルーしたいメッセージなのです。そんなものは3秒でスワイプだわ。さようなら。

「自分らしさ」とからしくないことをSNSでつぶやいて、どんどん自分らしさが失われてるから、人生の七不思議に追加しておこうか。もう一層のこと、五臓六腑に染み渡るほどの個性を滲み出して、世間をあっと驚かせてみせましょうか。どうせ無理なんて自分の可能性を0にする前にやることがあんでしょうが、ぬるいね。

君との距離、あと5センチがやけに遠くて、今のペースじゃ日が暮れるどころか、日が登ってしまうぐらいにはへたれな自分がいるし、どこかで9回裏2アウト満塁で、一発逆転さよなら満塁弾を期待してる自分がいるなんてどう考えてもダサいよね。ダサいことなんてとっくの昔に織り込み済みなので、言わないで頂戴よ。ほんと。

「10センチ切った髪に気づいてよ」って願ったところで、十中八九君は気付きゃしないし、君のことで四六時中悩んでるけど、突破口どころか四方八方から追い詰められてるので、もうどうしようもありません。0か1の可能性なら限りなく0に近いんだけど、往生際の悪さだけは誰にも負ける気はないので、許してね。