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痛み

君がこの世界に存在したという事実。もうそれだけで幸せだった。好きな人が自分を好きであること。まるで運命かのような出会い。でもそんな絵空事はいつしか過去になった。

ありきたりな日常。私の横で眠る君の寝顔を見て、こんな幸せがいつまでも続けばいいと本気で願った夜。君さえいれば何もいらないと本気で思えた恋。大切なものは失ってから気づくと知っていたのに、その教訓を生かすことができなかった恋。

伝えたいことはいつも伝えることができなかった。不器用に笑ってただやり過ごしていた。伝えればよかったって後悔したところで、気持ちを伝えたい君はもう誰かの腕の中。もう何もかもが遅すぎた。

始まったから終わる。その時を迎えるのがただ早まっただけ。2人の愛は脆くも崩れ去った。2人はただ必要十分条件にはならなかっただけ。君の運命の人は私じゃなかったし、私の運命の人も君じゃなかった。

君を傷付けて人の痛みを知った。次は同じ失敗はしないからって言ったところでもう君はいない。君のための優しさは誰に使えばいい?もしも願いが叶うなら名前も知らないあの頃の2人に巻き戻して、また出会う前からやり直させてよ。

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