
頑張り方を考え直す
2019年9月1日午前6時、僕は突如意識を失った。
突然の意識不明。原因は過労だった。
知らないうちに吹き飛ぶ意識。まさか自分が倒れることはないだろうという完全なる油断が招いたことだった。
「救急車を呼ぼう」
その一言で意識を取り戻す。救急車なんて何が起きたんだろ?
最初は自分のことではないと思っていたんだけど、地面に横たわっている自分がいた。何がどうなっているのかがわからない。
なんで倒れてんだろ?動かない体に痺れる手足と顔面。
何かに掴まっていないと立つことさえままならなかった。
そんな自分を見て、「あ、このままじゃ絶対にダメだ。頑張り方を変えよう」って本気で強く思った。
頑張らなきゃならないと自分にプレッシャーを与えていた
僕には秀でた特技が何もない。人よりできることがないから、何かを頑張る必要があった。頑張ることしか僕にはできない。
文章を書き始めて早3年。3年という月日の流れの中で、僕は頑張ることしかできなかった。実績もなければ、バズらせることもできない。
だから頑張ることでしか自分のことを肯定できない自分がいた。 noteの毎日更新だってそう。何かを積み上げなきゃ僕の存在意義はないと本気で思っていた。
仕事をお願いされたらどんなに安い案件でも受けていた。熱が出ようが、体調が悪かろうが、関係はない。期待に応えるために自分のことを顧みない結果僕は倒れてしまった。
頑張るという根性論、「昭和的な考えだね」って言われたこともあるけど、積み上げることでしか、前に進めないことを知っていたから、そうすることしかできなかったんだよ?
僕みたいな自転車操業の人間は、手を動かし続けることでしかお金を稼ぐことができない。生活費のために休まなかったし、休めなかった。
生きるためにお金を稼ぐ。でも体を壊してしまったら、稼いだお金はなんの意味もない。
「しんどい」の一言が誰にも言えなかった
正直泣きたいぐらいにしんどかった。過度なプレッシャーに過度な仕事量。どれだけこなしても終わらない仕事に、眠るに眠れない体。
何をするわけでもなく、一夜を過ごしたこともあった。心がそして、身体が悲鳴を上げていた。
休むに休めない自分。休めば積み上げてきたものが、砂のようにサラサラと落ちていくそんな気がして、ずっと体を動かし続ける毎日。
過度なストレスで、吸えもしないタバコを吸っていた時期もあった。タバコを吸うたびに、何やってんだろって自暴自棄になる。
タバコを吸う人の気持ちがちょっとだけわかったような気がする。タバコを吸うことで、ストレスは確かに解消されていたからね。
でも体に悪いからもう吸わない。好きな人も嫌がってるし、それは僕の本望ではない。
誰にも打ち明けることができない悩み。
「しんどい」の一言が僕は誰にも言えなかった。
突然鳴り響く友人からの電話
「良ちゃん今めちゃくちゃしんどいでしょ?」
突然流れる涙。ああ、友人にも心配を掛けてしまっていたのか。
僕が誰かに頼れない性格だってこともぜんぶ見透かされていた。
グループラインでみんなに心配された。でも僕は強がって、「大丈夫」と言ってしまう。全然大丈夫じゃないのにね。
「強がらなくていいよ。もっと頼ってね」
また涙が溢れ出す。ああ、素敵な人たちに囲まれているんだなってとても幸せな気持ちになった。
自分のことを自分が一番大切にしてやれていなかった。
体は資本である。
頭では体が大切だということはわかっていた。でも自分の暴走を僕は制止することができなかった。
あれ?僕は一体何してんだろ?
頑張り方を再考してみる
おそらく僕は頑張り方を間違えた。いや、間違えてなかったら今の状態にはなっていなかったから、確実に間違えた。
好きな人にも迷惑を掛けたし、友人にも迷惑を掛けた。今のままじゃ体がもたない。
だからこそ今、頑張り方を再考する時期が来た。
僕にはもう大学生のような体力はない。徹夜を重ねて、体が元気だった頃のあの頃の自分はもういない。
わかっていた。気づいていた。でも気づかないふりをすることで、少し無理をしてでも頑張っていたのだ。
「誰かの期待に応えたい」と思う自分を制止することができなかった。そして、その結果意識を失うと言う状態になり、色んな人に迷惑を掛けてしまったんだよなぁ。l
今は目が見えないし、体の節々が痛い。ああ、何やってんだろね。ばかみたい。
無理は度を超えると無茶へと変わってしまう。
無茶をし続けると体を壊してしまうのだ。自分の成長のために多少の無理はしても大丈夫だけど、無茶はしてはいけない。
今は大変迷惑なことに仕事をストップさせてもらっている。クライアントさんにはほんとうに温かい人、ばかりで僕の体の事ばかり心配してくれる。
迷惑を掛けているのは自分なのに、自分のことを心配をしてくれることが、正直なところ申し訳なくて仕方ない。
でもほんとうにありがたいよね。早く体を元の状態に回復させて、一緒に仕ができる状態に持っていかなきゃね。
今は体も心配なんだけど、お金のことも心配。来月はどこかに旅に出ようと企んでいたけど、お金と体の問題でやめた。
今はきちんと体を治さなきゃね。
体を壊さない頑張り方を、これから模索していかないと。みんなも体は大切にね。
いいなと思ったら応援しよう!
