たとえ上手い文章が書けなくても
いろんな人の文章を読んでいると、「素敵な表現」だとか、「上手いなぁ」なんて思ってしまうことがある。嫉妬にも似た感情だけど、素敵なものを発見した高揚感も確かにそこにはあるんだよ。
人によって文章の表現の仕方が違うのは、当たり前のことだし、それが面白くて仕方ない。でも自分には思い付かない文章の伝え方を、見てしまった時はやっぱり少しへこんでしまう。
嫉妬という感情と新たな発見をした時の喜びが同時に襲いかかるから、なんともいえない気持ちになる。
その人と自分との違いを考えたりもするんだけど、自分にはないものが多すぎて、劣ってるなって感じるし、「いや、全然負けてないぞ」って自分を肯定している自分もいる。
僕は自分の書いた文章が嫌いなわけではなく、自分の書いた文章を良いなって思うこともあるし、きちんと読者さんもいるからありがたいなって思う。
読んでくれる人のために文章を書くのはもちろんのこと、自分自身が納得いくような文章を書けるようになりたい。そのために日々研鑽を積む必要があるんだけど、好きなことだから研鑽なんて呼びたくないというのも事実。
自己承認欲求まみれの自分だから、自分の書いた文章が読まれると嬉しいし、素敵な感想をもらうと舞い上がってしまう。「もっと読んで、なんなら感想をちょうだいよ」って思ってしまうから、自分の自己承認欲求を満たし切ることは一生ないんだろうね。
自分の書きたいように書いて、反応をもらうことができるって書き手からすると幸せでしかない。ただ自分の考えを書き連ねているだけなのに、ほんとうにありがたいなって。
素敵な文章を見つけた時の嫉妬感と素敵な文章を発見した時の高揚感。どちらも紛れもなく自分の感情だから、そいつを無下にせず、自分が頑張る糧に変えてしまって、今後も素敵だと思ってもらえる文章を書くために頑張ろうかな。