見出し画像

とある午前のこと

朝目が覚めて、いつも通りルーティン化された朝ごはんを用意する。バナナ1本とヨーグルト、野菜ジュースを1杯。今年の5月ぐらいから、毎日同じものを食べている。目覚めてすぐは何も考えない方が楽だから、朝食をルーティン化することにしているのだ。

今日は午後から予定があるそれまでに連絡を返したり、請求書を作ったりした。

午前中にやろうと思っていたことが落ち着いたので、家の下の公園でぼーっとすることに。濡れた地面に仰向けになって、ダラダラしている黒猫。以前ならすぐさま逃げる黒猫も、今日はなぜかその場から動かなかった。毎日話しかけているおかげか少しだけ仲良くなった気がするんだよ。

お母さんがブランコに乗った子どもの背中を押すのが見えて、ほのぼのとした気持ちになる。いつか、自分もあんな風に子どもの背中を押すようになるのかな。そうなったらいいなって、思いながら親子の風景を眺めていた。

うるさいと注意したくなるほど、大きな声量で泣き続ける蝉たち。注意したところで、どうせ泣き続けるからiPhoneで音楽を流して気を紛らわせる。

残された時間を、懸命に生きるのに必死すぎるあいつらに文句を言えない自分がいたのも事実。蝉は、7日間しか生きれない。その中で生きた証を残すために、メスを求め、大きな声で求愛活動を行う。蝉ほど男らしい生物を、僕は知らないや。

空を眺めると、大きな雲がゆったりと流れている。歪な形をした雲たちは、これから一体どこに行くのだろうか?

もしかしたら雨雲に変わってしまうのかもしれないし、大きな積乱雲に変化していくのかもしれない。色々妄想を膨らませてみたものの、誰も雲の行く末を知りはしない。

のんびりと過ごしていると、世界ものんびり流れている気がする。逆に忙しなく過ごしていると、世界も世話しないような気がしてしまう。

どんな過ごし方が理想だろうか?

僕の場合は、のんびりしていたい時と、忙しなくしていたい時の両方がある。走り続けるといつかエンジンが切れてしまうんだけど、のんびりすぎる日常が続きすぎると、それはそれで物足りない。

何事もバランスが大事で、攻守のバランスが破綻してしまった途端、平衡感覚が徐々に失われていく。失われた感覚を取り戻すにはリハビリが必要で、元に戻るにはかなりの時間が掛かってしまう。

平衡感覚を失いませんように。そう感じたとある午前のこと。

いいなと思ったら応援しよう!

サトウリョウタ@毎日更新の人
ありがとうございます٩( 'ω' )و活動資金に充てさせて頂きます!あなたに良いことがありますように!