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ねえ、なんのために頑張るの?

これまでの経験の中で、自分のために頑張った試しがあまりない。自分のことは二の次で誰かを喜ばせるために、たくさんの時間を費やしてきた。それはおそらく誰かの眼に映る自分が「良い人」であって欲しかったんだと思う。

「良い人」を演じることで、自分の住みやすい環境を作る。住みにくい環境は居心地が悪いから、抜け出したくなってしまうから相手を喜ばせることで、自分に火の粉が降りかからないようにしていた。

とはいえ「誰かのために」の方がより頑張れるような気がするし、これまでも実際に頑張れていたのも事実。どんな頑張りもいつだって回り回って自分のためになるんだけど、「誰かのため」の方が普段よりもずっとパワーを生み出していたのは間違いない。

「誰のために頑張るか」

家族や友人、恋人。その対象はその時々によって違うんだけど、いつだって頑張る要因は誰かだった。自分のためなんかじゃない。目の前の誰かを喜ばせるために、「頑張ったね」ってねぎらってもらうために頑張っていた。

誰かのために頑張ることで自分の価値を見出していたんだろうか。「なんて可哀想なやつなんだろう」と自分を責めてしまった時期もあった。でも考え方を変えて、誰かのために頑張れるのは素敵なことだよねって思うようになった。

今は「誰かのために頑張る」がない。「文章で誰かを笑顔にする」って強い気持ちは確かにあるんだけど、特定の誰かというわけではない。不特定多数のためにはあまり頑張れないんだよ。

僕はいつだって「特別な誰かのために」頑張ることしかできなかった。

そう僕は自分のために頑張れない人間だ。常に誰かに依存してきたと気づいたのは最近のことだった。だからこそ自分のために頑張れる人間になりたいと思うし、そうならなくちゃならない。

今抱えている課題を解消すればまた新しい景色を見ることができるんだろうか。

今よりも一枚も二枚も剥けるためには自分のために頑張らなくちゃいけない。「頑張らなくちゃいけない」って考えてる時点で、目的を見失っている感が否めないけど、最初の一歩はそれぐらいの方がちょうど良い

なんてもっともらしい言い訳を自分に言い聞かせてしまうのが自分らしいなって笑えちゃうんだけどね。

いつだって脳裏によぎるのは「誰かのために」

でもこのままじゃきっと良くないから僕は変わらなくちゃならない。

誰かのためではなく、「自分のために」頑張れるようになろう。



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サトウリョウタ@毎日更新の人
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