映画『バタフライ ルーム』をみる
☆☆★★★
あまりみないホラー系の映画。
淑女の少女に対する母性が暴走していくストーリー。
2013年の作品。
ホラー苦手でもそれほど怖くなくほどほどに楽しめました。
以下ネタバレ注意です。
子育てを終えた淑女が少女にのめり込んでいく。
淑女と少女という設定。
日本ではオヤジと20代の女性のトラブルが目立つ。
ので、あまり見慣れない設定に感じる。
少女はショッピングモールでウソ泣きをすることによって、自分に同情するカモをみつける。
主人公の淑女もショッピングモールで少女に騙されるひとりなんだけど、
なにがすごいかって、
少女が、自分に気をかける大人が一定数いて、どうすればカモを見つけられて、彼らからお金をせしめる術を知っている。
末恐ろしい女の子なんですよ。
最近の旬のニュースっぽい恐ろしさがある。
主人公の女性の趣味が昆虫採集で蝶々の標本ばかり作ってるって設定。
その趣味である程度、結末が予想できちゃうし、実際そうなる。
スティーブンキング著『ミザリー』に似た展開だなと。
あれ、作家が事故って作家のファンの女性に助けられるんだけど、その女性の作家への想いが暴走してくホラー。
当時のCMの、ファンの女性がハンマーをふりかざすシーン、トラウマ級です。
『ミザリー』当時ビデオでみたっきり。
ずっとサブスクで探しているんだけどサクッとみれない。
スティーブン・キング原作の『スタンドバイミー』とか『IT』シリーズはアマプラでもみれるんですけどね。残念。
少女にハマっていく淑女も淑女なんですが、
少女は自分を寵愛する相手をみつけたりお金を取ったりする能力は長けているのに、
ノーガードで淑女にアピールしすぎ。
そこが甘いというか、もっと自己防衛しなよ、そこアメリカでしょって、みててツッコミいれたくなる。
ミッシェルガンエレファントがいうところの「愛という憎悪」。
そのかわりっぷり怖いですよね。
なるべく誠実にいきたいですね。
フィルムの質感は好みでした。
こちらはミザリー。またみたい。
サブスク解禁してほしい。
ミッシェル・ガン・エレファント。音楽、ファッション、不適切さとロックンロールの塊。
肌がヒリヒリしてくるほど場の空気が張りつめてます。バンドの醸すパワーっていつみても色褪せないですね。