電子辞書を4台もって良かったこと
電子辞書を4台持っている。
そんなにいるか?
いりませーん。
普通は。
もともとどこでも文字打ちができるようになりたくて
PC、スマホ、Bluetoothキーボード、ポメラときて
ポメラがわりになるというシャープのブレインという電子辞書を知った。
そこから一瞬、電子辞書沼に。
2024年の皆さん、電子辞書使わないんですよ。
スマホでチャチャっと調べられるから。
今は知らないけど10年前は高校で入学時に電子辞書を購入必須だったらしい。
当時の高校生モデルがフリマアプリでじゃんじゃん見つかります。
しかも安価。1000円〜から買えます。
本好きの人はこれを知るとたまらなく欲しくなると思いますよ。
10年落ちとはいえ広辞苑をはじめ辞書が100コンテンツ以上はいって1000円とか。
冗談価格で本気で買えます。
当初これを知ったときはコーフンして、あれこれ買って、気づいたら4台持ちです。
最初に買ったのがシャープのブレインPW-A7200というモデル。
大人向けの教養モデルです。
こちらは手持ちの電子辞書でもっともポメラにちかい感覚で打てます。
しかも僕が昔もっていたポメラDM-5とちがって立ちながら使える。
これは便利です。
ただしキーボードはあくまでも携帯サイズ、辞書ひき用です。
だから句読点が打ちにくいなど、こまかな打ちづらさはあります。
辞書はバランスよく使いやすい感じ。
つづいては同じくシャープブレインのPW-SH1。
もしかしたら高校のとき使ってた!って方もいるかも。
これが本当に使いやすい。
使い勝手は手持ちの中でNo. 1です。
よく知らずに偶然入手したんだけどこの電子辞書、モバイルWindows機として使えるらしい。
こちらもポメラ化したくてネットで検索して色々試したけど僕にはムリでした。
一応できたんだけど、なぜかtxtデータのセーブができない。
代わりにこちらはお絵かきツールとしても使ってます。
noteのヘッダーの味わいある落書きもこのブレインのおかげです。
なにより、このPW-SH1はお家でMacでnoteを書いているときに
とっさの辞書検索に超便利。
あれこの字?ってときは、PCのように開いておいたこのブレインで
調べるボタン(勝手に電源オン)→文字入力
の2ステップで検索可能。
一括検索は左右2画面に表示されて検索結果の縦断がしやすい。
しかも国語辞書、漢字辞書がめちゃくちゃ豊富。
電子辞書の選び方として広辞苑がはいっているかどうか、を気にされている方が多い。
僕も最初、そうでした。広辞苑の方がなんか良さそう。
実際、電子辞書で使ってみた感じだと、たとえば大辞林とか、新明解国語辞典とか、
の方が噛み砕いた感じでわかりやすかったりする。
PW-SH1は高校生モデルで、国語辞書だけでも3冊、
さらに漢語林がついてます。
だから1ワード検索しただけでもズラッと各辞書の解説がよめる。
これが良いです。
3台目はまたもやシャープブレインPW-AC910。
これは最初に紹介したPW-A7200の全モデル。
PW-A7200とそんなに変わらなくてちょっと反応が遅い。
PW-A7200のサブ機としての立ち位置です。
PW-A7200との違いはレスポンスもそうなんだけど、
PW-A7200は電池式、PW-AC910は充電式ってのもある。
最初は電池式の方がいい、って思ってました。
中古で狙うと専用の充電池はヘタっていそう。
その点電池式ならエネループが使えて汎用性が高いと。
が、そもそも充電式タイプのブレインってなぜかオーバースペックな充電池を積んでます。
前回いつ充電したか覚えてないって口コミもあるほど。
なので今のところ1度充電してしまえば、延々と使える。
このPW-AC910も購入後まだ2回しか充電してません。
こちらも教養モデルで、かなりの美品だったため、もともとあまり使われてなかったのかもしれません。
むしろ専用の充電式タイプの方が電池の持ちが良いのが嬉しい。
最後の4台目はカシオのエクスワードXD-D6000。
こちらはジャパネットたかたで販売されていたモデルらしい。
なのであまり検索されない→不人気で穴場モデルでした。
美品で使用感すくないものを入手できて喜んだのも束の間、電池のフタをあけてみると、入れっぱなしのエネループが液漏れ。泣く泣くエタノール洗浄しました。
このモデルに限って、かもしれませんが、ディスプレイのちらつきが半端ない。
このモデルには青空文庫の古典作品が2000作ほど内蔵されてます。
たまらんじゃないですか。
入手後さっそく『蟹工船』を読みましたよ。
が、150ページほどの作品なのに、半分ほど読むと眼精疲労で先が読めない。
試しにスマホでスロー撮影したら画面がものすごいちらつき!
車のドラレコからみる信号機レベルのフリッカーです。
ちなみにさすがはディスプレイのシャープ、ブレインモデルはちらつきなし。
エクスワードは以前も高校生モデルを持っていて、吉川英治の『宮本武蔵』を読んでました。
そのときもすぐに目が疲れてキンドル端末で続きを読んだ記憶があります。
さてさて、このエクスワードは古典文学読み放題なのにディスプレイがチラつくという残念モデル。
が、僕の手持ちの他の機種にはないNHKのラジオ英会話1年分が内蔵されてます。
これはいいです。
いやいや英会話なんてって聴いてみたら初回から「just a nibble」って表現があって
恥ずかしながら知りませんでしたよ。
ちなみにほんの一口、って意味です。
英語のブラッシュアップに1年分、一周してみたい。
さてさて、電子辞書の話だけで2400字ですよ、どうかしてる。
そもそもはテキストエディタとして書いはじめた電子辞書。
それぞれ特徴があって、それぞれコンテンツの違いがあって、使い分けられてます。
特に好きなのは、日本語語源辞典、漢字源、類語新辞典、語源で覚える英単語、俳句歳時記。
このあたり。
2010年頃のモデルだと画面下にサブディスプレイがついていて、
例えばPW-AC910ならサブディスプレイに上の辞書を登録していて
タップすれば一発で好きな辞書を開くことができます。これはべんり。
学生時代は重いだけだった辞書も、大人になって電子辞書として読む楽しさを知りました。
大人になりましたね。はやく気づきたかったです。
4台もつのは極端かもですが、中古で一台手元にあると便利ですよ。
note書くにも小説読むにも、広告なしで純度の高い解説を読めます。スマホに慣れると広告なしが有り難い。
しかも一括検索ができて色々な辞書を読み比べることができる。
そして類語等もしることができて言葉がどんどん繋がっていきます。
さらに手元の小説に飽きたら辞書を読むこともできます。
あ、から順に気になった語句を拾い読みするのもなかなか良いです。
ほんのちょっとでも電子辞書の面白さが伝わったら嬉しいです。
コスパと使いやすさのバランスが良いです。
今回ご紹介した4台のなかでもっともコスパがいいモデル。しかも使い勝手もNo.1。手もとにいつも置いてます。
ちょっと動作はもたつくけどテキストエディタも標準装備です。教養モデルは高校生モデルとくらべて使いこんでない美品にあたる確率が高いです。
今回のなかで唯一のカシオのモデル。
画面のちらつきがなあ…青空文庫の名作2000作品内蔵なだけに残念です。
一方でラジオ英会話が1年分収録されている太っ腹さ。Bluetoothスピーカーにライン接続してきいてます。
上のエクスワードと有線で繋げてラジオ英会話を、スマホとBluetooth接続してYoutubeのラジオをと、なにかと使い勝手が良い一台。イヤフォンで耳を塞ぎたくない、かといってスマホや電子辞書のスピーカーだと聞きづらい。そんなときサクッと使えて便利です。音もやや太めで音声メインで聞くにはAMラジオっぽさがあって好みです。
電子辞書に沼ってとうとう漢語林まで買ってしまいましたよ。紙のほうが通読しやすい。電子辞書は文字の大きさを変えられて読みやすい。どちらにも一長一短があって、気分で使い分けてます。
まだ買うのかよ!って感じですが、次はこれを試したい。広辞苑、漢字源が入っていて片手で調べられる。本を読みながらに最適ですよね。ブラックベリーっぽいデザインも良いです。