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ひさびさにすごい映画みました!『対峙』


こちらです



アメリカの高校で、生徒による銃乱射事件が勃発。多くの同級生が殺され、犯人の少年も校内で自ら命を絶った。

それから6年、いまだ息子の死を受け入れられないジェイとゲイルの夫妻は、事件の背景にどういう真実があったのか、何か予兆があったのではないかという思いを募らせていた。

夫妻は、セラピストの勧めで、加害者の両親と会って話をする機会を得る。

場所は教会の奥の小さな個室、立会人は無し。
「お元気ですか?」と、古い知り合い同士のような挨拶をぎこちなく交わす4人。

そして遂に、ゲイルの「息子さんについて何もかも話してください」という言葉を合図に、誰も結末が予測できない対話が幕を開ける──。

上リンクより


⚠️ネタバレ注意


いやほんと、すごかった。

おもな登場人物は4人。
被害者と加害者のそれぞれ両親。

ほぼ密室で展開されていきます。


主演女優があの!


こちらの作品。

冒頭での夫婦、妻がクセのある人だなと思っていたら、

なんと『グーニーズ』のあの女の子ですよ!
マーサ・プリンプトンさん。

ヒロインの友達のメガネの女の子。ステフ役。

ずいぶん大人になって!


今回は銃乱射事件で息子を失った妻役。
しかもその事件から6年後が舞台。

表情、仕草、話し方など、長らく闇を抱えてきたであろう雰囲気がビンビンに伝わってきます。



「息子を奪われたー息子が奪った」の関係から…


銃乱射事件での被害者、加害者双方の保護者の話し合いが物語のメイン。

お互いぎこちない挨拶からはじまり、それぞれが話をつなげようとする。

が、先ほどの被害者側の妻からの一言で場が一気に展開していく。

激しい言い合い、怒鳴り声、涙、罵り。

が、被害者側の夫、つねに冷静にときに冷たさも感じられる彼が、事件の被害者たち一人ひとりについて事件当日なにがあったのか語り出したことによって、被害者側の夫婦の憎しみが変化していく。

当初は被害者側の妻が爆発寸前で夫が妻をなんとかなだめる感じだったのが、加害者側の夫の発言が引き金となって、被害者側の夫が爆発する瞬間が本当にすごい。


四人の会話スタートから中盤までの流れが、すごいクラシックっぽい。

最初は穏やかに徐々に不穏にそして荒々しくと。

みんな大好き、ベートーヴェン交響曲第7番・第二楽章。


この第二楽章を映画のサントラとして絶妙に使っていたのが悪童日記。

映画も原作の雰囲気は伝わってきたけど、原作に描かれた戦争の狂気は本当にすごい。

戦争ってこんなに人間を歪ませるんだ。


「お互い息子を失った」関係に


クールな印象の加害者側の夫が、息子が事件当日被害者に対して何をしたのか克明に記憶していることから、彼が事件に対して真摯に向き合っていることが被害者側夫婦に伝わり、次第に場の緊張が溶けていく。

そして被害者ー加害者の関係だった2組の夫婦が、じつはお互い最愛の子を亡くした者同士だったことに気づく。

そして被害者側の妻から加害者側の夫婦に伝えられた赦しの言葉。

その後も映画はしばらく続いて、
「衝撃の展開!になるのかも…」
「また場が急展開するかも…」
とヒヤヒヤしながらラストまでみ終えました。


身近に銃がある社会って改めて怖い


人間誰しも自暴自棄になることはあって、そのとき手元に銃器があったらって、本当に怖い。

あと、この映画をとおして、人は人を恨み続けることはできないのかなとも。

恨んでいるときも、相手を呪う以前に自分自身を傷つけているから。

負の感情はいつか身を滅ぼす。


村上春樹氏がたしか、
不健全な魂は不健全な肉体になんか宿れない、みたいなことを言っていたけど(うろ覚え)

健全な肉体でも不健全な魂をずっと持ち続けるって無理なんだと思う。


気づいたら作品はとても綺麗な形で終わって、気づけば話し合いはそもそも教会だし、たびたびキリスト像が登場するし、ラストは讃美歌の歌声に被害者の夫婦は心あらわれる形で終わる。

キリスト教圏らしい作品で、キリスト教に詳しいともっと深い洞察ができるのかも。


4人の話し合いがメインで約2時間、あっという間にみれました。

今年みた映画の中でも指折りの名作です。





ほぼ密室劇のこれ良かった!作品

密室劇としえるかどうかだけど、ほぼ登場人物二人で展開していくストーリーで傑作だったのはこちら。

イラク人スナイパーによって追い詰められた2人の兵士を描いた、手に汗握る心理サスペンス。

下リンクより


天才的なイラク人スナイパーによってジワジワと首を絞められるような恐怖を体験する米兵。

ラストまでイラク人スナイパーが姿をみせないのもこわい。何度もみました。


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ryosukewexer
うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。