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対面だからこそ感じられる熱量がある : 名城大学で講義を担当してきました

「対面だからこその良さがあるなー。」

今年も名城大学にて講義を担当させていただきました。

名城大学での講義はコロナ時代に機会をいただいてから今年で3回目。

今まではZoomでの参加でしたが、初の試みで地元名古屋のキャンパスに訪問しました。

すると、対面の講義だからこその素敵な出来事もありました。

Future Skills Project@名城大学外国語学部

学生の顔を見ながら話ができるのはやっぱり良い。

講義を担当したのは、Future Skills Project (FSP)という産学連携プロジェクトです。

企業等が実際に抱えている課題をチームで解決する取り組みを通して、「社会で求められる力」や「自分に足りないもの」を体感することにより、実践的な学びを目指すというものだそうです。

藤原康弘先生にお誘いいただき、恐縮ながら大手の参加企業様に紛れて弊社も仲間に入れていただきました。

「働く」の過去・現在・未来、という(少々大それた)テーマで、学生たちと一緒に考える素敵な時間となりました。

終身雇用が当たり前だった時代は、ある意味考えなくて良かったキャリア。

今は選択肢が増えたからこそ、考える必要性が増したという話や、「最後は自分で選ぶ」大切さについてお話しました。

また、ちっぽけな事例として自分の転職や海外移住の経験も共有させていただきました。

学生への課題としては、少子高齢化、人口減少、AIの時代に、日本の人材業界が直面しているリアルな状況を学生達に共有し、弊社の社員ならどのような取り組みが可能かという点について、アイディアを出し合ってもらいました。

「そもそもそのビジネスは儲かるんですか?」
「プロジェクトにいくら使って良いですか?」
「YouTubeとSNSで行きましょう!」

学生とも活発に意見交換が行われました。

講義が終わって帰ろうとすると

あっという間に時間が過ぎてしまい、講義が終わって帰ろうとしていたら、何やら話しかけられました。

「すいません、ちょっといいですか?」

背が高く、元気のありそうな男子学生が立っていました。

「時間が限られていて話せなかったんですが、自分には別のアイディアがあるんです。」

忖度も政治も縛りもない彼の真っ直ぐな眼差しに、ハッとさせられた瞬間でした。

自分もどちらかと言うと授業後に質問するの方でしたが、質問の際に緊張しないように講義前から質問内容を準備するタイプでした。

きっと彼も突発的に質問したのではなく、講義の前か途中からタイミングを狙っていたのではないかと思います。

大学に入学して初めてグループになった学生同士で意見をすり合わせる難しさについて共有してくれました。また、彼のアイディアには自信があり、ビジネス化が可能だと思うのだけれどもどう思うか、という具体的な案についても共有してくれました。

遠隔授業ではなかなか伝わらない学生の強いパッションとエネルギーを直に感じることができた瞬間でした。

最後に

毎年講義が終わって、「果たして自分がGiveできたものはあっただろうか。」「マウントおじさんじゃなかっただろうか。」と気になってしまいます。

まぁ、お互いに何か気づくポイントがあれば良いな、と思っています。

人が学びを得るポイントは、意外と教える側が意図したことではないことであったり、予想外なタイミングだったりしますしね。

人と人との出会いで、偶発的にも化学反応が起これば、学びのきっかけとして刻まれていくのかな、なんて思います。

そして、教える側が学ぶことの方が多かったりするのが事実です。

今年も学ばせてもらった事の方が多かったように感じていて、感謝しかありません。

やっぱり対面ならではの良さがありますね。

次世代を担う学生たちの益々の発展を応援しています!

#名城大学 #産学連携

▼ 自己紹介はこちら

プロフィール】
髙岸 亮介: ヘッドファーマー / 大学講師
多言語社会での活躍を目指した小中高生から社会人、海外駐在員まで多くの人材サポートを行う。私立中高一貫校で専任英語教員として7年勤務後、アジアでの英語の必要性、多国籍間での英語の会話の必要性を感じ、香港の大学院にて修士号を修了。帰国後アウトプットを重視したカリキュラム・評価方法の提案・導入を行う。

多国籍間で英語を実際に使うビジネスの世界、人の継続的成長のサポートに関心を持ち、ヘッドハンターに転向。日本・APAC地域での外資系IT業界・コンサルティング業界に向けての各種人材課題のサポートを行っている (領域: AI/デジタル/SaaS/コンサル/スタートアップ/SCM) 。キャリア・業種に応じた英文レジュメ作成、日英インタビュー対策も含めて、国内・国外問わず次のステージを目指す方々に向けた包括的キャリアサポートを行っている。愛知県名古屋市出身。

✔ Accretive Talent for Japan, Partner (2014-現在)
✔ The Education University of Hong Kong, TESOL修士、学院長栄誉賞 (2011-2012)
✔ 私立高校専任教諭 (2007-2014)
✔ The University of Wisconsin-Madison (米国)、交換留学生 (2005-2006)
✔ 南山大学外国語学部英米学科卒業 (2003-2007)

✔ Asian Englishes Editor (2011-現在)
✔ 日本アジア英語学会会員 (2005-現在)

国際ジャーナル掲載論文
Takagishi, R. (2012). Non-native English teachers’ views towards pedagogic goals and models of pronunciation. Asian Englishes, 15(2). 108-135.

✦Linkedin: https://www.linkedin.com/in/ryosuke-takagishi

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