流離のフォーエヴァーヤング

一生青春。

そんなふうに思った時期が僕にもありました。

青春ってなんなんでしょうか？

学生時代のことですか？

恋愛してるときですか？

なんでいちいち青春なんて呼ぶんですか？

そんなもの本当に必要ですか？

青春とは嘘である。

幻想の塊みたいなものが青春だ。

自分の認知世界に酔って、世界をたった一人で救う孤高のヒーローみたいに自己陶酔する。

青春なんてものは一生自分の中でさまよっている。

あのときああすればよかった、こうすればよかった、あーーーーーーーあ。

その後悔こそが青春。

綺麗な青春なんてありゃしない。もしあなたの青春がアオハルそのものならそれは青春じゃない。思い出。

思い出は真実ベースで。青春は嘘ベース。

主観的に見れば真実。客観的に見れば嘘。

そんな青春の嘘が時間を経て真実になっていく。

真実になっていくまで青春と付き合えたものだけが行き着く境地。

あなたの青春は一体何に変わっていくのだろう。

さすらうことをやめたとき。そこはどんなところなんだろう。

真実しかないつまらない世界だと僕は思う。

真実だけじゃ人は疲れちゃう。

時には嘘が必要なんだよ。真実に向き合い続けることができるほど人間強くはない。

本当に強いのは弱さを認め、飼い慣らしたものだけだ。

そうやって自分は生まれていく。細胞が分裂を繰り返して新しくなっていくように、あなたも生きる限り新しい自分になっていく。

その新しくなっていく自分の中で青春は行き場もなく流離続けるのだろう。

目的地は。