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心理学を使った6ステップで人を飛躍的に成長させよう

はじめまして、noakkyです。

あなたは人になにか教えるときに困ったことはありませんか?

「教えてみたけど、根本原因の解決ができたのかな...」
「質問には答えたけど彼の成長につながってるんだろうか...」
などなど...

僕も上のような不安を感じたことが何度もあります。
皆さんもちゃんと教えられた!成長のために学びを最大限に出来た!と自信を持って言える場面は少ないのではないでしょうか。

そこで今回は「人に教える」ことに効果的な認知カウンセリングという心理学を発展させた教育法を紹介します。

認知カウンセリングとは

認知カウンセリングとは簡単に言えば、
「学習者の自立を促すために、学習者自身がつまづきの原因を分解して理解し、自分のミスしたところから教訓を得ていける」ようにする認知心理学を利用した育成方法です。

一般的に人にものを教える方法には、学習者が躓いたポイントに該当するところを教えたり正しい解法を伝えたりします。

ですが、認知カウンセリングでは6つのステップをたどって、
その間違えたポイントのみならずそこから遡ってより深く理解できるように導きます。
その結果、学習者が自分の理解の状態を把握するようになり、メタ認知能力を高めることができ、結果としてその人がよりよい学習体系を得られるようになるというわけです。

心理学を利用した学習支援で、結構育成とかで使えるなぁと思ったので、例と一緒にやり方を書いていきます。
(エンジニア時代にやっていたものなので、プログラミングの例を使用します。苦手な方すみません...)

認知カウンセリングの主な技法


(例) プログラミング初心者のA君が、エラーを起こして困っていた。そこでA君は先輩であるあなたに質問をしてきた。

1. 自己診断
まず「どこが/何が分からないのか」を表現させます。

メンター:「ここで何に困っているの?」
A君:「他のコード参考にしてhtmlファイルにHoge.fugaって書いたのに表示されないんですよ。」

 2. 仮想的教示
概念や方法を、知らない人に教えるつもりで表現させます。

メンター:「この Hogeって何表しているかを、それを知らない人に伝えるつもりで教えてくれる?」
A君:「えーと、こんな感じでこういうことだと僕は思います。」


ここでメンターは知らない人になりきって質問をしていきましょう。

3. 診断的質問
どこまで分かっているのかを試すための質問を用意します。例で紹介しているのは1つの質問だけですが、どんどん逆算していって根本の原因までたどっていく感じです。

メンター:「このデータってどこから取ってくる流れかわかる?」
A君:「うーんと、、、」
メンター:「MVCモデルってどういう流れなんだっけ?」
A君:「ちょっとよくわからないです。」
メンター:「じゃあそこが分かっていないところだね」


4. 比喩的説明
概念の本質を比喩で説明します。特にコーディングとかだと比喩にすればだいぶ理解のハードルが下がると思います。
ここはやや難しいかもしれないですが、あなたなりの比喩表現によって学習者の記憶には残りやすくなります。

メンター:「MVCモデルっていうのは、工場みたいな感じで、、、」


 5. 図式的説明
概念間の関係を整理して図式化します。
ビジュアルな情報は印象によく残りますし、あとで見返せますから有効的です。

メンター:「今話したデータの流れは図にするとこんな感じかな。」(図に書いて見せる)

図を書いているときは、無言ではなく何を考えているのかを話しながら書くのがポイントです。
これは教えられる人があなたの思考回路を真似することができるからです。

6. 教訓帰納
最後に「なぜ解けなかったのか」という原因を引き出します。

メンター:「じゃあなんで解けなかったのか説明してみて?」
A君:「僕はMVCモデルが理解してなかったです。SQLを書いてなかったからと欲しいデータは取れなかったんですね。これからは処理の流れに沿って書くようにします!」


ざっくりやるとこんな感じです。
特別なことはまるでなく、このステップに沿って教えていくだけです。

 最後に


認知カウンセリングの手法では、どうしても教える時間的コストがかかるのでこうした業務中などでは難しい場面もあると思います。

個人的には毎度毎度やる必要だ!ということではないですが、余裕があれば、特に未経験の人に対してだいぶ効果があると思うので試してみて欲しいです。
またやらないにせよ、人への教え方にこういう手法があることを知っておくだけで、
いざ教えるときに「簡単に比喩だけ使ってみよう」や「認知カウンセリングの流れで伝えたら理解しやすいだろうから、こんな感じで話してみよう」とか状況や関係性に応じて様々に転用できると思います。

さらに認知カウンセリングは自分ひとりのときでも使えます。
学習していて詰まってしまった時に、認知カウンセリングのステップを踏んで振り返ってみると、理解できていない根本原因や学習における自分の弱点などが明確になるかと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございます!
認知カウンセリングを使ってぜひ素敵な先生になってください。

それではまた。

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