寝る1時間前に入浴…。やりがちな生活習慣の間違い5つ
今日はとても興味深い記事を紹介しましょう。ツッコミどころ満載です(笑)いつもより文章量が多くなりましたが、お付き合いください。大事な所には太線入れておきます。今日は勝手気ままに言います。
何気なくやっていることが、逆効果だったとしたら改めた方が良いに決まっています。それが「できることなら」ですけどね! では見ていきましょう。
間違い① カラダを冷やさないよう、寝る1時間前に風呂に入る
では、早速ツッコませていただきます。
無理です!
絶対無理です!
先生はこの通りされていますか? 机上の空論ではないですか? 本当に実行した上で、こうおっしゃるとすれば、それは先生の体が特殊だと思います。もしくは、よほど立派なお家に住まれていて、快適な部屋でお過ごしのことなのでしょう。
まず、寝る3~4時間前に入浴できる人はどれだけいることでしょう? 仕事をしている人ならば、そんなに余裕をもって家に帰れる人だとしても、夕食や団らんを考えると、現実的ではありません。深夜0時に寝るとして逆算したら、夜8時~9時までに入浴を終えなければなりません。仮に8時としましょう。30分間の入浴時間を逆算すると、7時30分から入浴することになります。夕食後、1時間開けるとしたら、6時30分には食べ終わらなければなりません。では、遅くても夕食は6時から食べ始めなければならないことになります。お酒を飲む人でしたら、飲んでから1時間で入浴してはダメなので、もっと早い時間に食事を終えなければありませんよね。無理です!
年金受給者なら時間的には可能でしょう。しかし、お風呂から上がって、3~4時間、部屋で過ごすと、体温が下がるところを通り越して、寒くなります。よほど、きっちり室温を保たれたお部屋だとしても、足先が冷えてしまいます。逆に冷えて眠れなくなります。
また、38度のシャワーを浴びたことが本当にあるのでしょうか? 夏ならまだしも、冬では逆に寒くなりますよ。無理です!
間違い② 疲労回復のため、お風呂は肩まで浸かる
「長時間」って、どのくらいの時間を言われているのか書いてないです。私の感覚では、10分や20分では、長時間とは言わないです。肩まで湯船に浸かった状態で、5分もすればそれなりに温まりますし、10分あれば十分に温まりますよ。先生は試されたことないのでしょうか? 20分浸かったままって、なかなか無理ですよ。家の湯船では、手持ち無沙汰になって、じっとしてられません。先生のお家の湯船は、お風呂屋さんのように動き回れるくらい大きいか、あるいはいくつもあるのでしょうか? 一般家庭は、ひとつで、足が伸ばしきれたら良い方です。ちなみに、私の家は、足を伸ばしきることができませんので、10分じっとしているだけでも大変です。
間違い③ 健康のため、こまめに水を飲む。
確かに水の飲み過ぎは身体に良くないことは知っています。しかし、こんなに水飲む人はいますか? 500mL弱と書いてあるので、仮に400mLで計算してみましょう。それを30分おきに2時間飲むということを整理しますと、400+400+400+400=1600mLという計算です。2時間に1600mL飲む人なんて、見たことないです。じゃあ、4時間で3200mL、8時間では6400mLということになりますけど? どんな例ですか!
これなら良いと言われている量が、1時間おきに200mLですね。8時間で1600mLということになります。これを「この程度に抑えれば問題ない」と言われています。先生、あなたは毎日どれくらいの水を飲まれますか? この程度に抑えるというより、この程度も飲んでいない人の方が多いのが現状です。それにコップ一杯の水を一度に飲みきることのできる人の方が少ないです。とくに高齢者は、一度に200mLの水は飲めないです。1時間おきにも飲んでいないし、2時間おきにも飲んでいない可能性もあります。そもそも水を飲む習慣が、いまだにない人も多いです。
間違い④ アルコールスプレーで小まめに除菌
いやいや、先生、行くとこ行くとこで「手指消毒お願いします」と言われ、しないと建物に入らせてもらえないです。ご存知ですか? 先生は朝出勤したら、ずっと中にいて研究されているから、消毒を求められる機会がないだけですよね。私たちは、常に消毒をさせられるんです。冬になって手袋をして入ろうとしても、「手袋脱いで手指消毒お願いします」と言われるんですよ。常在菌云々は知っています。でも消毒を求められるのが現実です。コロナ禍での現実を見てください。
間違い⑤ 歯磨きした後はよく口を濯ぐ
はい、これは賛成です。私もそう思いますので、濯ぎは軽く一回にしています。ただ、寝る前の歯磨き後は濯ぎをしません。フィンランドの取材でそう言っていたのを見ました。だから見習っています。
今回の記事は、「(初出『Tarzan』No.842・2022年9月22日発売)」です。ターザンの対象は、おおむね男性ビジネスマンです。専門家が書いているのに、これほどツッコミどころ満載の記事は珍しいです。すべては読んだあなたがジャッジしてくださいね。