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定年後の「おひとり様」になっても、なぜ、東京にこだわるのですか?

東京都特別区長会調査研究機構のプロジェクト研究で、東京23区の中年期一人暮らし(ミドル期シングル)の調査研究を令和2-3年に行い、そのデータをもとにプロジェクトメンバー5人が解析を続けて執筆した本があります。

東京ミドル期シングルの衝撃: 「ひとり」社会のゆくえ/東洋経済新報社

本書は、増加するミドル期シングルにフォーカスし、そこに多くの問題が内在していることを明らかにし、取り組むべき課題の骨格を提起する。ミドル期シングルは、行政サービス的観点からみて、属性的に問題があるとは考えられていない人々でした。その見識は妥当なのでしょうか。ミドル期シングルは、すでに2020年に東京区部人口の3割近くを占めており、それ以後も上昇が続き、中でも前期ミドル期シングルは相対的に増加が大きいと見通されています。

私は現在奈良に住んでいます。東京へ仕事で行ったことはありますが、住んだことはありません。だから東京の事情について、どうこう言う立場にないことは承知しています。でもひとつだけ言いたいことがあります。

なぜ、東京に住み続けるのですか?


以前私の知人が夢を追って東京へ行きました。なかなか夢を掴むことができず、ネットカフェでその日暮しをしていました。いわゆるネット難民です。

なぜ、そんなに東京にこだわるのですか?


私の素朴な疑問でした。

テレビを観ていても、賃金が安くて家賃が高く、暮らしが楽にならないとお嘆きの人がよく登場します。格差社会の渦に巻き込まれた末路だと私は見ています。

なぜ、そんなに東京にこだわるのですか?


やっぱり私は素朴に思ってしまいます。東京には人を引き付ける魅力があることは理解できます。でもそんなにしてまでしがみつかなければならないのでしょうか?

この本は、東京が舞台で調査、提案されています。年取ってからどうやって東京で生きていくかが問われています。やっぱり私はこの疑問が頭から離れません。

なぜ、そんなに東京にこだわるのですか?


若い時に夢を追いかけて行った東京ならしがみつく気持ちも理解できますが、高齢になってからも留まる必要があるのでしょうか? 東京に生まれ育った人も今やたくさんいることでしょうから、そんな人にとっては、他府県の方が異次元世界に見えることでしょう。

年齢に応じて、そんな異次元へ夢を抱くことも必要なのかもしれません。


「老後は田舎暮らしで」と、田舎を目指す人もいますが、なぜでしょう? どうして、都会→田舎という極端なところへ行くのでしょうね。間にいっぱい良い土地があると私は思うんですけど、東京を知らないから言えることなのでしょうか? 

私には、東京もんの考えることは分かりません。



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