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読書感想文 『すべてがFになる』

すべてがFになる 読了

初めての森博嗣さんは第1作目にしてメフィスト賞受賞のこの作品。

すべてがFになる、こととはどういう事なのか考えながら読むつもりだったけど直ぐにそんな事忘れて読んでた。
それだけ読みやすく、面白い(500ページ以上あるにしては)。

ドラマにもなってて読んでなくても知ってる人も多いと思うが、これは孤島で起きた殺人事件を大学助教授の犀川、学生の西之園らが解決に挑むミステリーもの
のシリーズ1作目。

展開の進む早さと、事件を巡る「たまには脱線する)登場人物たちの推理が絶妙。

森博嗣さんが理系出身で理系的な面が見えるところもあり、Fになる真相の場面では存分に発揮されてた。
一方で、理系的なものだけでなく、登場人物たちの口から哲学的で美しいと思える言葉もあった。
そこは森博嗣さんの作家としての考え方が表れていた様に思えた。

そして、すべてがFになる真相が明らかになったあと、最後の展開でしっかりオチもありこれからもこの犀川と西之園コンビを見守っていきたいと思わされた。

これでS&Mシリーズ全10作中のまだ1冊目読了だと思うとなんとも言えない読の贅沢感に包まれる。

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