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読書感想文 『線は、僕を描く』

線は、僕を描く読了。

どんな作品でも読みながら出来るだけイメージを膨らませて読むようにしていますが、水墨画をイメージしたのは初めてかも。
もちろん簡単にはイメージ出来ないし正解をイメージ出来ている自信は無いけれど、この小説は水墨画の描写が丁寧で優しく感じました。

芸術作品を生み出すうえで技術が必要な事は言うまでもなくありませんが、如何に対象となるモノと自分の心を近づけられるかが重要だと教えられたように思います。
特に色彩を自由に扱うことの出来ない水墨画だからこその特徴でもあるとは思いますが、ただ単にリアルに書き写すだけが正解でないところがとても素敵だと思います。
自分が感じていること、これまで経験してきたことと技術が合わさることでやっと作品が生まれているような。

自分は何か作品を作るような人間では無いですが、この投稿を含め何かを表現する事があります。
その時、自分が発信出来るのは自分がこれまで積み重ねてきた感情と経験多分に依存すると思います。
だからこそ、日々の生活の生き方を大事にしていきたいと思える一冊でした。

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