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今日の1曲 クララ・シューマン ピアノ協奏曲
今日の1曲はクララ・シューマン(1819~1896)のピアノ協奏曲イ短調です。
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彼女は19世紀に活躍した女流ピアニストであのロベルト・シューマンの妻でもあります。ピアニストとしての彼女は良く知られていると思いますが、実は彼女も作曲をしており数作品遺っています。
この作品は1833年に作曲が開始され始めは単一楽章の作品として完成させられました。その後ロベルトの助けを借りてオーケストレーションを改訂し、当時14歳の少女が作曲した作品として公開されました。これが現在の第3楽章だと言われています。
その後楽章を拡張し1834年に第1楽章が、翌年に緩徐楽章(ロマンス)が完成しました。一応の形を成した後、再びクララはオーケストレーションを見直し、第3楽章で加えられたロベルトの改訂を取り消しました。こうして1835年の9月に完成し、11月にメンデルスゾーンの指揮とクララ自身のピアノで初演されました。
オーケストラが薄い部分も見受けられますが、10代の作品としてはよくできています。
偶然ではありますが夫であるロベルトのピアノ協奏曲もイ短調であるので、この二人の作風の違いを感じるのも面白いかもしれません。
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