育児や仕事に活かすマインドフル・リスニング
ヨガインストラクター講座に引き続き、今年はマインドフルネスを学ぶ8週間のグループ講座を受講しました。
その講座の中で、最も私がいいな!と思ったのが「マインドフル・リスニング」です。
マインドフル・リスニングとは?
相手の話す内容について価値判断をせず、注意を払って話を聴くことを指します。
と言っても分かりにくいので、方法を紹介しますね。
マインドフル・リスニングの方法
二人一組になります。
テーマを決めて話をします。
例)①自分がストレスに感じること、②その時の身体感覚の変化最初の3分間は、一人目が話をします。その間、もう一人は穏やかな関心を相手に向けて、フラットな気持ちでただ聴きます。口を挟むことはありません。
次の3分間は、もう一人が同様に話をします。
最後の3分間は、普段と同じように二人で話をします。
マインドフル・リスニングでの衝撃
初めてマインドフル・リスニングをした時、自分だけが3分間話し続けることに違和感がありました。そして、3分は意外と長くて言葉に詰まる。
逆に相手が話している間は、色々考えが浮かんできてしまって、相手の話に集中してただ聴くことの難しさを実感しました。
実践する中で、自己中心的な聴き方の癖に気付き、もっと集中して聴けるようになりたい、と感じました。
「聴く」方法を私たちは学んでいない
学校、職場、家庭・・・様々な場所で、私たちは他者と話をします。しかし、プレゼンの仕方や話し方を学ぶことはあっても、聴き方を学ぶ機会は少ないように思います。
聴き方には段階がある
聞くと一口に言っても、様々な段階があります。
①聞いていない
相手が話している間、スマホやPC作業をしていて、相手の話をほとんど聞いていない状態。
②聞いているようで聞いていない
相手が話している時、自分は次何を話そうか…と考えている状態。相手の話の内容に意識が向いていない。
③評価しながら聞く
相手の話の内容を「賛成」「自分は違うと思う」など、自分の視点で評価をしながら聞いている状態。
④フラットに聴く(=マインドフルに聴く)
相手の話の内容の価値判断をせずに、注意を払って聞いている状態。
私は、「もっとこうしたら良くなるのに」と考えてしまうことが多く、②や③の会話をすることが多かったように思います。また、子供と話す際も、聴き方を意識したことはありませんでした。
聴く力を持つ人が増えれば、面白い意見や企画が育つのではないか
私は、「こういったことをやりたいと考えていて…」と周りに相談した時、にべもなく「それはやったことないから」と言われて傷ついたことがあります。逆に、私自身も自分の視点からの意見を言う傾向があります。
一旦自分の価値観を脇に置いて、小さな意見の芽をフラットに聴く人が増えれば、もっと面白い意見や企画が育っていくのではないか、と感じています。
自宅で実践!マインドフルな子供との対話
私は毎日子供を寝かしつけるときに、「今日楽しかったこと」を子供に聞いています。その時、いくら子供が変なことを言ったとしても、そうなんだね、それも面白いね、という気持ちで聴いています。そうすると、するすると、学童であったこと、学校であったこと、ちょっと嫌だったこと、なども話してくれるようになりました。
親が無批判で聴くことで、家庭が子供の安全基地になると感じています。
職場で実践!マインドフルな同僚との対話
マインドフル・リスニングによる対話は、職場コミュニケーションにも有用では?と考え、職場でも月に1~2回、15分程度の対話の時間を設けさせてもらいました。不快に感じること、ストレス対処法、といった、いろんなテーマで実践しています。
参考図書
気軽に実践できますので、よかったら試してみてくださいね。
共働き家庭が両立生活を楽しめるよう、活用させていただきます。