読書感想文的な20 『52ヘルツのクジラたち』町田 そのこ
52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる―。
どうやら今日発表らしいね???
全部制覇できなかった~~
まぁいっか。
キナコこと貴瑚が引っ越してきたのは我が地元、大分県だった。
本筋と関係ないけど、田舎で暮らすって、都会よりたぶん干渉されるよね。
本当に一人になりたいなら都会に住んだほうがいい。
52ヘルツのクジラ、実在してる?してた?らしい。
ほかのクジラとは異なる周波数で鳴くクジラ。
誰にも声を聞いてもらえないクジラ。
家族に声が届かない子供も、52ヘルツのクジラと同じように孤独なのかな。
52ヘルツのクジラが孤独を感じているかはわからないけど。
家族に届かない声があることを大人になるまで知らなかった。
これはもしかしたら、知らない誰かから見たら、とんっっっでもなく幸せなことなのかもしれない。
このことを再確認できたから、それだけで読んでよかったと思う。
わたしは幸せだと確認したい。そんな時期です。笑
他人と比べてわたしは幸せだと確認するのはどうかと思うけど、物語ですし。許して。
声がしっかり届いていたということは、当たり前であってほしいけど、幸せなことに間違いない。
声を聞いてもらえなかった人は、別のだれかの声を聞いてあげられるのかな、と思った。
わたしには聞こえないかもしれない声。
でもたぶん、わたしだから聞こえる声もあるはず。
無視しないように気をつけなきゃいけない。聞こえないふりをしない大人でありたい。
声を聞いてもらえなかった人にも、聞こえない声があるのかもしれない。
聞いてもらえなかったから、聞こえない。
全部を聞いてあげられるパーフェクトクジラはきっとこの世にはいないんだろうな。
でも、みんな誰かに届くことを願って声を出し続けるんだよね。
強いよね。
元気なときに読んだほうがいい。笑
救われてほしい、報われてほしいと思いながらする読書は疲れる。
元気になったらもう1回読む。