1年をまとめた写真集も今年で5冊目になりました
こんにちは、りょんりょんです。頭が働かない季節到来です。
ですが今年の私は一味違います。昨年のドクターのアドバイスをもとに点鼻薬と目薬を2月から使うようにしていましたところ、例年よりかは頭ポケポケ度が軽減されたような気がするではないですか。アレルギー症状がある方は早めの点鼻薬・目薬を使ってみてはいかがでしょうか。
締めの言葉みたいになりましたね、本題に入りましょう。
頭の働かない時期に作るなよという総ツッコミは置いといて製作するのが、毎年恒例の写真集”0.5”シリーズです。5冊目も孤軍奮闘・鋭意製作に取り組み、無事作り切ることができました。
2月に東京で開催された写真展”My Point of view”及び大阪アートブック展示会"Images大阪2024"でも昨年製作したものを展示させていただきました。見てくださった方々がたくさんいらっしゃったので今年も頑張るぞと作りました。2月中旬から夏からのセレクト&レタッチからスタートしたというね。眼精疲労&肩こり&眠気と闘いまくりました…次からはちゃんと少しずつレタッチする…。
せっかくなので改めてこの写真集のご紹介noteを書かせていただきます。
"0.5"とは
"0.5"とは、1年間を振り返って全ての写真からセレクト・レタッチ・レイアウト・組みを構成しまとめる記録写真集となっております。スナップ・私写真、今年はポートレートのページもあります。
毎年製作して発注するこの時期のみ販売をしております、再販はありません。
このnoteも写真集も4年目になるわけです。「5冊目だから5年目では?」と思われるかもしれませんが、1年目は調子に乗ってカラーとモノクロの2冊作ったので4年目5冊目です。ややこしくさせた初年の私は罪ですね。悔い改めよ。
ちなみに0.5は「れーてんご」と読みます。最近嫁に「読み方変えてみようかな、0.5でハーフって読んだらどう?」と聞いたところ「くそダサい」と一蹴されました。私もそう思う。
0.5に込めた意味
0.5にはいくつかの意味が込められています。
「人生常に中間地点である」ということ。
「写真の知識・技術は永遠に学び続けても満ち足りることはない」こと。
「どこまで積み重ねても自分が1になることはない」という戒め。
何か重苦しい感じがするかもしれませんが、そんな後ろ向きな心持ちではないです。そういう気持ちを心の片隅にでも置いて写真撮ってくぞと思い直すための道標です。己を過信しても驕ってもいけない。そんなのくそダサい行為だぞということを肝に銘じたいと思ってます。
この0.5の積み重ねが私の軌跡であり、記憶の呼び水です。その写真を見ることでその時何をしていたのか、誰と過ごしていたのかが連鎖爆発的に思い起こされるのです。
サブタイトルは「その年1年間を振り返って」
0.5は「vol.◯」や「◯◯◯◯年」などは付けていませんが、必ずサブタイトルを付けています。サブタイトルはどんな1年であったかを振り返り、端的にまとめられる言葉を用いるか考えるようにしています。写真とというよりは後書きとリンクさせていますね。実際に簡単に見ていきましょうか。
1冊目 -変遷-
コロナ禍・オンラインサロンの発足と加入・本格的に写真に没頭など、1年の移り変わりが激しい年。最終的に教員を辞める決断をして静岡に引っ越しするなど、最後まで変化に富んだ年だったように思います。
「自分が撮りたい写真とは」にたどり着くための変遷期でもあったため、バリエーションが多岐に渡る写真を撮っているように思います。
(2冊目はモノクロ別冊なので除く,タイトルは - 失くした色を探して - )
3冊目は -New World-
静岡に引っ越しての新生活に新環境。香川にいる時とはできることも行けるところも違う新鮮さ。まさに「新世界」。カメラを仕事にするというところで新しい仕事に必死でついて行ってた気がします。
なお、嫁との初同棲でお互いの距離感調整に死ぬほど時間が掛かった年でもありましたね。(それを表す写真はない)
この年はカメラを使っては手放すということもちょこちょこしてたので(Z5やらX-pro3やら、それに合うレンズやら)、写真の目新しさもあるかもしれません。まさに新世界。(無理矢理)
4冊目は -Incubation Period-
直訳すると「潜伏期間」な訳ですが、自分の中で停滞・燻りを最も感じた年でした。スナップは撮れる。撮れるだけで「私」は何を撮れるのだろう・撮りたいのだろうと悶々としていました。翌年の自分が起爆するのか鎮静化してしまうのかをウイルスと同じようだと感じてこのタイトルにしました。自分をウイルスにするのはどうかと思うけども。
そして今年の5冊目が "-狼煙-"です。
序盤は個展開催に向けてアレコレやった上で頓挫しましたが、静岡写真コミュニティ"Shizuoka ShutterBugs"の発足を皮切りに、個人的にもコミュニティとしても活動を広げる年になりました。今年お会いできたたくさんのフォトグラファーの方に感謝申し上げます。
この狼煙はまだ上がったばかりでか弱い幼い灯火です。ですが狼煙は上がりました。誰かに伝えられるように、次に繋げられるように、次の年は更なる発展に尽力していきたいと願ってサブタイトルに当てさせていただきました。お堅いな。
ちなみに使用カメラの台数が過去1多いかもしれない。X100V,GFX50S,PEN EE2,M10-P,M6,Pentax67Ⅱの6台かな?多いね。
1年間の写真を1冊にまとめるということ
「撮れる時に撮れ、残せる時に残せ」と思っています。10年後20年後に「あの時の写真があればなぁ」「昔どこ行ったかなぁ」と後悔するのは自分自身です。私自身が私の視点で私のこと・私の周り・私が好きな人たちを残さなくて誰が残してくれるでしょうか。
データはいつか破損したり無くなってしまったりする可能性が高いです。現に私のHDDに入れていた数年前のデータのいくつかは、知らないうちに縦線ガビガビが入ったデータとなっていました。
もちろん印刷物も劣化しボロボロにはなるでしょう。ただ撮った後で再構成してブックとして作り上げると、写真たちが息付くんですよね。スマホの写真アプリに記録されている写真の並びとは全く違う印象となり、全く違う価値をもちます。そして私が死ぬまで残ってさえいればそれでいいんです。私の幸せを積み重ねた証を噛み締めることができるのだから。写真を撮る方にはぜひ1年に1冊は写真集を作ってみたらいいのではとおすすめしたいと思います。
写真展で一緒に写真集について話すことができたら、私の記憶が誰かの喜びになったら、作り手としてこんなに嬉しいことはありません。
写真集”0.5 - 狼煙 - ”ですが、冒頭でも申し上げましたが期間限定で販売いたします。このページの最後に申し込みフォームを貼っておりますのでそちらからお申し込みください。
私が見たこの1年間の記憶が、誰かの喜びになれば嬉しいです。
それでは。