最近の興味あること。
『ビジネス心理学』という検定を獲得しようとお勉強にハマっている。公式テキストを購入して読み進めているが、すげぇ面白い。心理学なるジャンルはひん曲がった大学生なんかが人生迷子に陥った挙げ句最終的に行き着く学問であると認識しているが、例にもれず私もその一員なわけだが、そうとはいえやはり興味のある分野の知識を知ることは学習欲を刺激してくれるので日々の生活に潤いが生まれる。
ビジネス心理学というのは、たんに心理学を応用しただけの学問ではなく、実現場でも活用できる対人間との取り組みを体系化した知識であり、カウンセラーなどと違ってコンサル要素が強い学問でありそういった意味で知恵となるものだ。本書でも謳われているように、ビジネス心理マスター(資格保有者)は、心理学のMBAのポジショニングを目指している。
内容は大層興味深く、小難しい心理学的アプローチではなく、不透明であやふやだった事象を言語化・体系化しており人間攻略本みたいなものではないだろうか。社会的な繋がりを免れない生物・THE人間として知っておいて損はないはずだ。
特に面白い章は、コミュニケーションについて書かれた箇所。コミュニケーションとは何か、それを明確に定義しつつ話は進んでいくわけだが、これがまた腑に落ちる。本書では、人間を一システムと捉え、コミュニケーションをあるシステムから別のシステムへの言語記号ないし非言語記号により情報移動の過程としている。明確で的確だと思う。コミュニケーションエラーが生じる場合、いずれかのシステムがバグっている可能性が高く、バグったシステムから発せられた不完全な情報を媒介ツールで一方のシステムへ送られるわけだが、解像度の低いバグった情報を受け手が解析できるわけがなく(少なくとも解像度が高い情報より解析は困難だろう)、情報としては伝わらないという結果に陥るわけだ。
これは以前から自分も興味のあった認知言語領域と通じる話で、人間と言葉の不思議な関係にも転用できそうだ。これが何かというと、人間は容易に言葉を使って他人と会話をしているわけだが、これはとてつもなく凄いことをしていると思うのだ。会話には言葉が必要なわけだが、発せられた言葉(記号、暗号、音声…なんでもいいんだが)は周囲が言葉として認知したからそこに言葉として存在しているわけで、元々は脳みそ内にしかなく無形のものだったわけであろう。これがどのようにして生まれ、相手に伝わり、それを解析して意味として理解する…これを超高速でやっていると思うと、なんて凄まじいシステムなんだと、たまに寝る前なんかに興奮しているわけだ。
という程度に知的好奇心をくすぐってくれるので、ビジネス心理学は最近取りたい資格No1なのである。本価格は約3,000円程度するわけだが価格に見合った内容が盛り込まれている。やはりある程度興味のある分野の本は高いものを取り入れていった方が深く知れて面白い。
別におすすめしないが、興味のある者同士で語らい合えたらそれはそれでソーシャルコミュニケーションとして楽しいだろうなと思う今日でした。
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