テレワークしている新入社員の「これから」の振返り参考になれば
今年新卒入社の方々の中には、入社式、その後の研修も「在宅」にて行われたという人も少なくないと思います。
本来であればオフィスで直接上司・先輩方から学ぶ機会を、コロナ禍によってその機会を奪われたと言っても過言ではないですが、私がサポートさせてもらっている新卒さんたちは、
「研修も仕事もテレワークで」が当たり前なだけに、結構、周囲の心配をよそに、元気ハツラツでがんばっています。
しかしながら、すべての人がそうとは限らないでしょうし、またテレワークであろうとなかろうと、
この8月のお休みを境にして、気持ちの変化が起きやすい(モチベーションダウンになる)時期でもありますので、
上司、先輩方は少し心配、あるいは不安になっているかもしれません。
現実に、そうした相談もありますので、
夏休みのタイミングで、
そして、まだまだテレワークが続く?タイミングで、
私がこれまで行ってきた新卒者向けの研修内容を、
新入社員さんのみなさん、
その彼女ら彼らをサポートする上司・先輩方々に、
少しでも参考になればと思い、
そのいくつかを何回に分けてお伝えしていこうと思います。
研修のテーマ、伝えたいことは、
はじめて社会人になるので、その社会人としての基本姿勢、そしてその「基本」が出来れば、「応用」が利くからね
ということです。
まず、
「(この会社で)活躍したいですか?」
と、尋ねます。
当然ながら、「はい!」と答えてくれます。
さらに、「どうしたら活躍できますか?」と訊きます。
考えてもらいます…
そして、自分の答え周りに伝えてもらいます。
発表し合うことで、人と違いがあることに気づきます。
「オレはこう思っていたけど、彼はそう考えるんだ」などと。
活躍するという意味の捉え方も人それぞれ、違いがあります。
ちなみに、活躍するとは、成果をあげたい!
といった前向きな言葉が大半です、この時は(笑)
それはそれでよしとして、
私からは、
ホーム&アウェイの話をします。
それは、早く慣れなさいよ!という意味です。
競技活動、スポーツでは、ホームだと力が発揮できるけど、アウェイでは本来の力が発揮しにくいということがしばしば言われます。
これと同じで、自分がいる環境に慣れることで、自分の持つ本来の力を発揮できるようにする、ここ大事だよ~と。
ホームでは創造的なプレーが出来やすくなるので、入社した会社に早く慣れて「ホーム」にすべし!と。
そして、そのためには何をしたらよいでしょうか?
とまた考えてもらいます。
慣れるためにはどうしたらよいのか…です。
本題から少し外れますが、早く慣れる!という意味からも、
はじめからテレワークが主流とは、ちょっと可哀想そうだなとも感じます。
仕事はどこでもできますが、人間関係の構築はテレワークでは無理とは言いませんが、やはり直接対話は大事だなと思います。
それはディスプレイを通してとは違うものを感じることができるし、同じ空間にいることで察知できるものが沢山あるからです。
成果主義を、個人の成果だけに焦点を置くのならまだいいかもしれませんが、チーム、組織での成果もあるでしょうから、この辺は今後の課題になってくると思います。
話を本題に戻しますと、
早く慣れてホームにする、そのためには何をしたらよいだろうか?
それぞれの回答があります。
「へ~ ほ~」
気づきの共有です。
絶対的な正解はありませんので、自分の頭で考える、そしてメンバーと共有する、ここに意味があります。
私からは、ヒントとして、
「どんなビジネスパーソンになりたい?」と尋ねて、
会社を自分の「ホーム」にしていく=早く慣れることを導いていきます。
実は、会社に早く慣れるのは、
会社の人たちから、温かく迎え入れられることが一番その早道です。
当然ながら、新入社員は会社にとってウェルカムな人ですから温かく迎え入れてくれます。
しかし、そのウェルカム状態も最初のうちだけ、いつまでも受け身であっては、「ホーム」になりません、ホームは自分で感じるものですから!
ですから、自分で「ホーム」にすることが極めて重要です。
そのために、どうしたらよいのか?
これが、先程の「どんなビジネスパーソンになりたい?」につながってくるのです。
「どんなビジネスパーソンになりたいのか」は、人それぞれでいいのです。
大事なことは、
そうなるために、そこに辿り着くために、
知識や必要なスキルを身につける必要はある、
これに気づくことにあります。
必要と感じたのであれば、上司・先輩から積極的に教えてもらうことであり、
そのためには敬意を持って接することが大事、習う学ぶ姿勢が大事ではないですか?と訊きます。
知識やスキルは自分でつけるもの、という人もいるでしょうが、
上司・先輩への接し方によって(媚びを売るとかではない)、「ホーム」化を早めることにもなるのです。
また、後々になりますが、組織の一員としての自覚を持てば持つほど、その重要性、というよりも有難さを理解することになるでしょう、
上司、先輩から教えの有り難さの実感は少し先ではありますが。
変に可愛がられる必要はないと思いますが、ビジネスはショートカットの思想が大事です。
物事を取り組むうえで、自分で苦労して力をつけていくことも大事ですが、早く覚える、早く身につけるには、周囲の力、先人の教えを積極的に受け入れる(活用するといったほうがいいかな?)方がいいのです。
今の自分は、与える側になるための、与えてもらえる立場にある
ここに気づくことが大事です。
今日のところはこの辺で…
ありがとうございました。