世界の資産運用会社ランキング
前回記事では投資信託における「目論見書」
の見方について解説しました。
本日は投資信託を運用する資産運用会社の
ランキングについて見てみたいと思います。
そもそも投資信託とは「幕内の弁当」のこと
でしたね。
1つの株式という「おにぎり」を1つ買うのでは
なく、複数の株式の詰め合わせセットのことを
「投資信託」と言います。
皆さんから集めたお金を資産運用会社にいる
投資のプロであるファンドマネージャーが
集めた資金を元手にたくさんの株式や債券等
に投資をします。
個人としては少額でも、多くの人が集めた
お金でファンドマネージャーは複数の銘柄に
投資することができます。
そのため、少額からでも資産運用会社を通じて
たくさんの株式や債券等に投資できるものが
投資信託です。
投資を信じて託すから「投資信託」です。
では、この投資信託を運用する会社が
「資産運用会社」
と呼ばれますが、日本含め世界にはたくさんの
運用会社が存在します。
資産運用会社は上記の通り、お客様から資産
(投資元本となるお金)を預かって運用を
行っていきます。
この資産運用会社を比較するとすると、
1つは純資産総額で比べることができます。
純資産総額とは投資先の時価とその時の利益
などを加えた総額です。
昨年末、三菱UFJ国際投信が野村アセット
マネジメントを抜いたことが話題となりました。
三菱UFJ国際投信は皆さんがつみたてNISA
でよく買われている「eMAXISシリーズ」を
運用している会社です。
日本は長らく野村アセットマネジメントが
首位に君臨していましたが、ついに三菱UFJ
が日本最大の資産運用会社となりました。
では、日本国内のランキングを見てみましょう。
1位:三菱UFJ国際投信 10兆7,017億円
2位:野村アセットマネジメント 10兆5,965円
3位:アセットマネジメントOne 8兆4,072億円
4位:大和アセットマネジメント 8兆0,873億円
5位:三井住友DSアセットマネジメント 6兆1,000億円
※ 「QUICK資産運用研究所」の調査(2022 年10月末時点)から引用
となっています。
いずれも日本の名だたる有名金融機関のグループ
企業ですね。
中でも、三菱UFJ国際投信はeMAXISシリーズ
の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が
残高1兆6000億円を突破しています。
つみたてNISAでこれやっときゃ間違いない
って皆さんがとりあえずやってるやつです笑
私はオールカントリーの方が好きですが笑
野村アセットマネジメントでは、ETFの純資産
残高が世界でも高く、世界6位を誇ります。
では、次に世界の資産運用会社ランキングは
どうでしょう。
1位:BlackRock(アメリカ) 7.43兆ドル(847兆円)
2位:Vanguard Group(アメリカ) 6.15兆ドル(701兆円)
3位:State Street Global(アメリカ) 3.11兆ドル(355兆円)
4位:Fidelity Investments(アメリカ) 3.04兆ドル(346兆円)
5位:Allianz Group(ドイツ) 3.04兆ドル(346兆円)
※wtw 『世界の運用資産規模トップ500社の運用会社ランキング』引用
となっています。
まず資産残高が日本とは桁違いということと、
1位から4位までがアメリカの会社です。
ニューヨークのウォール・ストリートは
恐るべしです。
中でも、世界第1位であるBlackRock(ブラックロック)は、
日本にもブラックロックジャパンという日本法人
があり、世界70ヵ国に拠点を持ちます。
2021年末における同社の運用資産残高は
10兆ドル(約1,153兆円)と日本のGDPの
2倍に相当するほどです。
代表的な商品は「iシェアーズETF」です。
私自身もブラックロックのETFであるHDV
(iシェアーズコア米国高配当株式ETF)を
運用しています。
ETFとは上場投資信託のことで、投資信託は
取引所に上場しておりませんが、ETFは上場
しており、リアルタイム取引となります。
金融商品の違いは下記過去記事をご参考
ください。
第2位のバンガードグループは個人投資家へ
初めてインデックスファンドを手掛けたこと
で有名な会社です。
投資家には「機関投資家」という保険会社や
銀行などの大口投資家と我々のような「個人
投資家」の2つに分けられます。
バンガードは個人投資家向けに低コストで
安全な長期運用を謳っているインデックス
運用に強い会社です。
私もVYM(バンガード米国高配当株式ETF)
を運用しています。
その他にも、VTIやVOOといった人気の高い
ETFを取り揃えています。
第4位のフィデリティ投信は外資系資産運用
会社として初めて東京に事務所を構えた歴史
ある会社です。
日本の年金運用も1990年からフィデリティ
の投資信託を取り入れており、iDeCoや
企業型確定拠出年金(DC)でも多くの商品
が採用されています。
フィデリティ (Fidelity)は日本語で、「忠誠」
「忠実」という意味もあり好感も持てます笑
中でも、フィデリティ・世界割安成長株投信
(愛称:テンバガー・ハンター)という商品
が人気があります。
テンバガーとは、「10倍に成長する株式」
を意味します。
例えば、Netflixを例にすると、2002年の初値
では約1ドルであった株は約400ドル近くまで
上がりました。
10倍と言わず400倍です。
1万円投資してたら400万円になる計算です。
そのような成長企業に投資する商品ですね。
このように、世界ランキングで上位となる
資産運用会社にはそれぞれ人気の高い商品
も取り揃えられています。
ちなみに、日本の年金を運用する機関である
GPIF(これも機関投資家です)も1位〜4位
の会社の投資信託等を活用して運用しています。
上記の通り、特にフィデリティは歴史も長い
会社です。
皆さんの大事な年金もこれらの会社の商品を
使って運用されていると聞くと、怪しい会社
ではないということはわかりますよね。笑
GPIFについては過去記事もご参考ください。
ぜひ商品だけではなく、資産運用会社にも
注目をして投資を行いましょう。
それでは。