【#読書感想文】 『BAMBOO GIRL』 人間六度
最近のSFは理屈っぽくてエンタメ性がなくなってきたと思っていたところに、偶然知った作者さまです。
まずはデビュー作と思い、手に取ってみました。
余談ですが、全サイズの帯つきが欲しくて書店で探したのですが、数軒回っても見つかりません。文芸社の本は少ししか置いていない本屋さんばかりで、コーナーすら見つけられなかったところもあります。
そこで一か八かで通販で購入したところ、欲しかった帯付きのものが届いて喜んでいます。
本作品は、加筆修正はあるもののアマ時代の自費出版でした。
世界観が丁寧に構築されているだけでなく、魅力的なSFガジェットが作られているというSFの舞台が準備されています。
そしてこの世界が青春物語がピタリとハマって、これ以上はないという仕上がりになっています。
スタートは「学園もの」という身近な話ですが、それが徐々にスケールが広がっていくという展開もスムーズで、とてもSFらしい作品になっています。
こんな感じのSFを読みたかった。それが素直な感想でした。
個人的には、ラストはハッピーエンドにしてほしかったですね。
でもこの出来事を、青春時代のほろ苦い夢物語とするにはこの形がベストかもしれません。
お勧め本です!
全サイズの帯はこちら。美しい仕上がりです。
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