今日の物理学 「対称性」は「美しい」と同義語
今朝は『ブラックホールと時空の方程式』の第1章を読み終えました。
章の初めに出てきたシュヴァルツシルト解の式を読み取ることで、どのようなことが解るかを説いています。
この式から読み取れるものの一つに、シュヴァルツシルト半径というものがあります。
詳細は本を読んでいただくとして、これはブラックホールの表面を表すものでした。
半径の値がシュヴァルツシルト半径のときは、分母がゼロになるという数学的には定義不能(という用語の使い方が正しいかは未確認ですが)のものが特別な意味があるものとして扱われるところに、私は物理学の面白さを見出します。
この式の扱い方を例に、物理学の本質、ひいてはあらゆる場面で役立つ手段が物理学を通して学べることを書いてあります。
その流れの中で、数学が自然を表すのに使われる「言語」であること、「変わらないもの」の背後にある自然の美しさが、数学的には「対称性」であり、物理学では「保存する」ということ、などにも触れられています。
シュヴァルツシルト解から物理の本質まで話を持っていく構成の見事さに、著者の小林晋平先生の文才を感じました。数ページでこれだけ端的に説明できるなんて、そうそうできることではありませんよね。
読んでいる私も、物理の楽しさを再認識しました。
最後の節は本の構成だったので、ノートにはメモを取らずに読むだけでとどめています。
この本を丁寧に読み込めば、必要な数学を知るとともに、物理と数学の親密度もわかるしかけになっているようです。
この先の学習が楽しくなるような予告を見たようで、早く先に進みたいなと思いました。
子供が高校生のころにこの本があったら、ぜひ読んでもらいたかったなと思います。そうすれば進路が変わっていたかも?
でも「面白そう」と言って持っていった小説も読まなかったから、手に渡しても積まれただろうな。
スーパーカミオカンデの見学ですら子供の興味を物理に向けられなかったのだから、仕方ないですよね。
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