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数学読本をひと通り読み終えて

数学アレルギーだった僕が数学沼にハマったきっかけになった唯一の数学書である。

どのサイトで数学読本を知ったのかは忘れたが、Amazonや読書メーターのレビューには「文系の人のための数学書」と書かれていた。
実際にジュンク堂書店で中身を確認すると、語り口調で軽快に読めるように作成された数学書だった。僕は「これなら読める」と思い、とりあえず数学読本1のみを購入した。本来は全巻6冊まとめ買いをしたかったが、挫折したときのリスクを考えると第1巻だけにした。

さっそく読んでみると、「数学をひとつの物語として捉え、読者に語りかけるような文章」であることを感じた。数学入門者向けで有名な参考書であるマセマシリーズとは違う。
証明問題を中心に計算問題もあるが、途中式は省略されている。読んで理解した気にならないようにあえてそうしているだろう。そして、証明問題も「できるだけ自分の言葉で証明しなさい」というスタイルである。「丸暗記で覚えた公式や証明問題は一切通用しませんよ」という筆者からのメッセージが込められている。

練習問題までやると時間がかかるので、先に全巻を読むだけにした。読むだけでも数学の世界に入れる。不思議と数学の学習をしたいという気持ちが強くなってきた。

かつて「数学アレルギー」だった僕がまさか自ら数学の世界に入るなんて想像つかなかった。人生はどこで何に出会うかわからないね。

この本は新品と中古品の両方とも入手困難になっている。大型書店や大手通販サイトなどで見かけたら即購入するべき。出版社ですら在庫なしになっているからね。

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