インド日記 Day 5
トリートメント3日目。
ドクターが部屋のドアをノックして、様子を見に来てくれた。
私は、病院での有り余る時間を有意義に使っていることもあり、結構ハッピーだったので「ドクターがおっしゃっていたような涙が出てきたり、知らずに隠していたような感情などは出てきません」と伝えたら、そのうち出てくるとおっしゃっていた。
自分で押し殺していた感情ってあったかなと考えたら、急に小学校1年、2年生の時に2年も続いたいじめにあったことを思い出した。当時の私は、親を心配させたくなくていじめられていることを隠していたのだけれど、自殺したいほど追い込まれたときに初めて、母親に手紙で「しにたい」と告白した。
母親は子供の私が冗談を言っているのだと思って「馬鹿なことを言うのやめなさい」とこのつぶやきが流されてしまった。
そんな、話をしている最中に涙が出てきた。
両親は小料理屋を営んでいて、忙しかった。親なりに子供のことを考えていてくれていたと思う。けれど、私はつらい幼少期を過ごした。母親を10代で亡くしたことより、大人になって経験したどんなに辛いことよりも、子供の時に2年間毎日いじめにあっていた時が、今までの人生で一番つらいことだったとドクターに伝えた。
他にも愛情に飢えていて、誤った方法で愛情を探し求めていた10代であったことも話した。
ヨガ哲学を勉強するようになってから、色々なことが分かってきた。
ドクターは人間だけに愛を注ぐのではなく、全ての生き物、自然に愛を注げば、もっと大きな愛となって自分に返ってくるのだと教えてくれた。
ドクターは、大宇宙の中で私という小さな細胞のようなレベルの存在でも大宇宙の大切な一部であることと、大宇宙が私を愛しているのだと話してくれた。
私は、ゆみさんという、アシュタンガヨガの先生に出会ってから、人生に方向性がくっきりと出てきたのだなあと思っている。
ヨガの深さを知り、今こうしてア-ユルヴェーダの先生の病院にいるのもゆみさんのおかげ。ドクターがゆみさんからの愛が母親の愛のように、家族からの愛情を得られなかっとしてもほかの人を伝わって愛情がくるんだ説明してくれた。
本当にそうだと思う、今の私は、昔の自分だったら想像できないほど、人から慕われていると思う。オーストラリアに移り住み22年。素晴らしい友人が両手の指の数ほどいて、とてもいい影響を受けあっている。学校の多くの子供たちも私を慕ってくれていた。指導しているヨガスタジオには3年間ずっと続けて私のクラスに来てくれている方々がいる。他にもヨガスタジオは多くあるし、ヨガインストラクターも多くいるのに、その中で私のクラスを選んでくださるのだからとても嬉しい。
今朝のトリートメントは昨日と同じ、Vidaryadi Ghritam という(medicated ghee)ギーのオイルのお薬をまた頂いた、今回は量が多い。コップ一杯分凄い量のオイルを飲む。この、オイル味がとてもおいしいとはいえないし、ドロッとしているので、一気飲み。
昨日はこのオイルを飲んで3時間は何も食べることが許されなかったので、今日も3時間くらいかなと思ったら、きょうはオイルの量が多いのでお昼まで、何も食べてはいけない。
もう、「何時に食べれる」といった勝手な想像はやめないと。
写真は今朝頂いた、ギー。
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