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アボリジニの村から

長らくご無沙汰しておりました。
さぼっていたわけではありません。
Ayurvedaのパンチャカルマの治療のあとの2か月間、グルクラでヨガ哲学を真面目に勉強していました。
グルクラというのは先生と生徒がともに生活しながら学ぶ場所です。

グルクラでは朝5時からマイソールクラスが始まって、午前中と午後にチャンティンや哲学のクラスがあります。生徒の数は10人くらいで長い人だと5年以上勉強されている人もいました。シャラート先生の方からも何人か哲学を勉強しに来ている人もいました。

ヨガスートラのサーダナを2か月かけて勉強したんですが、ひとつのスートラに何時間もかけて勉強するという経験は初めてでした。いままで勝手に解釈していたり、思い込んでいたところもあったので、正確な理解を深めることが出来てとてもよかったです。

実は今、オーストラリアのアボリジニの集落ラージャマーヌという村に来ています。
この村に小学校の教員として赴任してきてまだ一週間しかたっていないので、知らないことが多いのですが、簡単な紹介をしてみたいと思います。

この土地の先住民はワルビリという言語を話す人々で1950年代にタナミ砂漠から移り住んできました。人口は約500人くらいです。
この村には学校や、医療施設、交番とチャーター飛行機用の空港があります。
国際空港のあるダーウィンからはクルマでガタガタ10時間以上、もしくは小型飛行機で3時間の距離です。東京から福岡くらいの距離です。同じ州なのに村と都市の距離がこんなにあって本当にオーストラリアは広いです。

この集落のアボリジニの人々は今でも、昔ながらの習慣を取り入れながらを暮らしています。例えば、狩りをしたり、セレモニーがあったり、アボリジニのペインティングをするアートセンターもあります。

狩りをして何を捕って食べているのかというと、この村は内陸の砂漠地帯なので、ハリネズミ、ゴアナなどのトカゲ類を食べていると学校の生徒たちが教えてくれました。

海岸沿いのアボリジニの村ではジュゴンやカメを捕って食べたりしていたり、以前の赴任先は川の近くのアボリジニの村でしたので村の人たちはワニやスッポンを食べていました。住む場所によって食べるものが異なります。
昨日は学校の他の先生と夕方散歩に行きましたが、なんとロバに出くわしました。オーストラリアに22年間住んでいますが、野生のろばがいるとはしりませんでした。

教員や公務員には無料の家が与えられます。
電気や、水道も完備していて不便はありませんが、電話やインターネットは一つの会社(テレストラ)以外は全滅です。

食料が買えるお店が一軒だけありますが、そこでは町で買える食べ物はベーシックなものしかりません。値段は2倍くらいします。

土地柄、砂漠地帯なのでとても乾燥しています。今日は湿度が8%。洗濯物が一時間以内に渇くのが凄いです。

今日は、ラージャマーヌ村の簡単な紹介をしましたが、次回は勤務先のラジャマヌ小学校について紹介していければと思います。

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