#020 タロットシーカーへの道~アーキタイプとは?78枚のカードに隠された普遍的イメージ ~
こんにちは!未来の「タロットシーカー」の皆さん。石原僚子です!
2025年もタロット愛全開で、あなたを力強く応援していきますよ~!
突然ですが、映画や漫画のキャラクターを見て
「このキャラ、自分にそっくり!」
って思ったことはありませんか?
熱血タイプの主人公、クールな参謀役、癒し系のお姉さんキャラなど……。実はそれらのキャラクターは、
「アーキタイプ(元型)」
と呼ばれる“心の型”なんです。
そして、タロットカードはそのアーキタイプが詰め込まれた人生の物語なんですよ!
今日はそんなタロットの隠されたドラマを、エンタメ要素たっぷりでお届けします!
「アーキタイプって何?」と聞くと、難しそうに感じるかもしれません。でも実は、私たちの日常にあふれているものなんです。
たとえば、学校のクラスでみんなをまとめる委員長は「皇帝」タイプ。
部活の練習を全力でこなす友達は「愚者」っぽいですよね。
そして、誰かが落ち込んでいるときに優しく話を聞いてくれる友達は「カップクィーン」タイプ。
でも、タロットカードのルーツはただの“元型”の話だけではありません。
実はタロットは、ルネサンス期の貴族たちの秘密のゲームとしても使われていました。
さらに、中世の秘密結社がカードを使ってメッセージを隠していたなんていう説もあります。
「ただの占い道具でしょ?」
と思っていた人も、これを聞いたらちょっと見方が変わりますよね。
この「アーキタイプ」という言葉を広めたのは、心理学者カール・ユングです。
彼は「アーキタイプは人類共通の無意識に刻まれたシンボル」と説明しました。物語や映画に登場するヒーローや賢者のキャラクターたちは、人間の心に共通する“型”なんです。
タロットカードは、そんなアーキタイプの物語を描いています。
特に大アルカナは「挑戦」「成長」「再出発」など、私たちが人生の中で経験する大きな節目を象徴しています。
まるでカードが
「今、あなたは物語のどのシーンにいる?」
と語りかけてくるようです。
では、タロットカード全78枚の中にどんなアーキタイプが隠されているのか、一緒に見ていきましょう!
今回の記事のポイント
アーキタイプの基本をわかりやすく解説
タロットカード全78枚に込められた“元型”の秘密を紹介
大アルカナと小アルカナの象徴性を深掘り
歴史にまつわるエピソードや豆知識を紹介
一応、目次は作っておきますが、できることなら
最初から最後まで順番に読むことをおススメします。
アーキタイプとは何か?
アーキタイプとは、昔から人間の心に共通して存在する“心の型”です。
心理学者カール・ユングは「人類共通の無意識のシンボル」と説明し、これを『心理学と錬金術』などの著書で詳しく解説しています。
たとえば、ユングはアーキタイプを「古代から続く無意識の言語」と考えており、夢や神話、物語の中で繰り返し現れる存在として記しました。
ヒーローや賢者といったキャラクターは、ただの創作ではなく、私たちの心の深層に刻まれた“共通言語”なのです。
具体的な例を挙げてみましょう
ヒーロー:
困難に立ち向かい成長する冒険者タイプ。映画『ロード・オブ・ザ・リング』のフロドがその代表例です。彼の旅は成長と自己発見の象徴でもあります。
賢者:
知識を持ち、導きを与える存在。『ハリー・ポッター』のダンブルドア校長は“賢者”そのものです。読者の中には「彼の助言のおかげで物語が進んだ」と感じる方もいるでしょう。
カップクィーン:
優しく包み込み、傷ついた人を癒す存在。ジブリ作品に出てくるおばあちゃんキャラはまさに“癒し手”です。
このようなアーキタイプは物語だけでなく、私たちの周りにも見つけることができます。
たとえば、困難な状況でも前を向いて頑張る友達や、冷静にアドバイスをくれる先輩も、現代版の“ヒーロー”や“賢者”かもしれません。
アーキタイプは、自分自身や他人を理解するための“心のレンズ”としても機能します。クラスメイトの中にもヒーローや癒し手タイプの友達がいるかもしれません。
タロットカード78枚とアーキタイプの関係
タロットカード全78枚は、私たちの“心の旅”を映し出しています。
特に大アルカナと小アルカナは、人生や日常の出来事を象徴しています。
実は、中世ヨーロッパの伝説によると、ある貴族はこのカードを“運命を映す鏡”と呼び、大切な決断の前に引いたとか。カードの一枚一枚がまるで自分の物語の1ページのようです。
大アルカナ:人生のドラマを描く22枚
大アルカナは、人生の中で訪れる大きなイベントや学びを表現しています。
「愚者」:
新しい冒険を始める自由な存在。未来を恐れず、一歩を踏み出す姿を描いています。ギリシャ神話の“イカロス”を思い浮かべてください。飛び立つ勇気とリスクの象徴です。
「魔術師」:
自分の力を信じて新しいことを生み出す存在です。これはアルキメデスの「発見したぞ!」の瞬間を感じさせます。
「皇帝」:
周りを守り、導くリーダータイプ。責任感と強い意志を持っています。実在したカエサルのような決断力が求められるカードです。
「死神」:
終わりと新しい始まりを象徴するカード。古いものを手放し、新しい道を進むときに登場します。これは再生の象徴であり、フェニックスのような生まれ変わりを示唆しています。
大アルカナは、まるで壮大な冒険小説のようで、私たちの心をワクワクさせてくれるでしょう!
小アルカナ:日常の物語を描く56枚
小アルカナは、日々の出来事や感情を描いたカードです。それぞれのスートには異なるテーマがあります。
ワンド: 行動や情熱を象徴。(例:「挑戦者」のような熱い思い)
カップ: 感情や人間関係を象徴。(例:「癒し手」の優しさ)
ソード: 思考や決断を象徴。(例:「戦士」の覚悟)
ペンタクル: 生活やお金の基盤を象徴。(例:「守護者」の安心感)
ある作家は「タロットの小アルカナは日常のヒント集だ」と語ったそうです。あなたの中にも、仕事の日に“ソード”のカード、友達と笑う時間に“カップ”のカードが潜んでいるかもしれません。
小アルカナは「今日の私みたい!」と感じさせてくれるリアルなシーンが詰まっています。
アーキタイプとあなたのリーディングの深み
アーキタイプを理解することで、タロットリーディングはもっと深く楽しいものになります。
「このカードは、今の私にどんなメッセージをくれているんだろう?」
と考えてみましょう。
なぜ「当たる」と感じるのか?
タロットリーディングが「当たる」と感じるのは、単なる偶然ではなくアーキタイプが関係しています。
ユングによると、人間は無意識のうちにアーキタイプの物語を自分の人生に当てはめて解釈する力を持っています。
例えば、「愚者」のカードを引いたとき、新しいことを始めようとしている自分の心情とリンクすることで「これは自分のことだ!」と感じるのです。
また、シンクロニシティ(意味ある偶然の一致)という現象も関係しています。
たとえば、過去にある相談者Bさんが「人間関係の不安」について相談した際、引いたカードは「女教皇」でした。
このカードは冷静さや直感を示し、相談者自身が「もっと冷静に周囲を見て自分を信じるべき」というメッセージを受け取ったのです。
リーディングが「当たっている」と感じるのは、自分の無意識がその象徴を通じて「今必要な気づき」を掴むからです。
リーディング体験談
たとえば、ある相談者Aさんは
「新しい仕事に挑戦してもいいのか?」
という悩みを抱えていました。
そのとき引いたカードは「愚者」。
私はAさんに
「このカードは自由な冒険者を表していますよ。まるで、地図のない冒険に出発する勇気のシンボルです」
と説明しました。するとAさんは
「今まで怖がっていたのは自分の固定観念だったのかも」
と気づき、自信を持って新たな道を選んだのです。
質問形式で内省を促す
「愚者」タイプ: 新しいことに挑戦できていますか?
具体例: 「最近、何か初めてのことにチャレンジしましたか?」
「女教皇」タイプ: 直感に耳を傾け、冷静な判断ができていますか?
具体例: 「直感に従った結果、良い方向に進んだ経験はありますか?」
「皇帝」タイプ: 誰かを導くとき、責任を持って行動していますか?
具体例: 「あなたにとってリーダーシップとは何ですか?」
質問を投げかけることで、自分の心の中の“物語”を引き出せるのです。
あなたのアーキタイプを探そう!
冒険や新しい体験が好き?→「冒険者タイプ」かも。
冷静な判断が得意?→「賢者タイプ」かも。
仲間を守るために行動することが多い?→「ヒーロータイプ」かも。
まとめ
タロットカードは「人間のアーキタイプ」を描いています。
大アルカナは人生の節目、小アルカナは日常の出来事を表しています。
アーキタイプを理解することで、リーディングがより深まり、自己理解が進みます。
「このカードは私のどの側面を映しているのか?」と考えることで新たな気づきがあります。
「タロットカードは、あなた自身の物語です。次回も一緒に探求の旅を楽しみましょう!」
次回予告:
大アルカナは本当に偉大?意外なカード同士の関係性
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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それでは、今日も素敵なタロットタイムをお過ごしください!