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「夫のちんぽが入らない」を聴いて。

泣いた。泣けた。


オーディオブックで小説『夫のちんぽが入らない』を聴き終えました。

漫画版も出版されていたり、昨年にはNetflixでドラマ化もされたようなので、僕は少しブームに乗り遅れてたのかもしれません。

ですが、とにかく、とにかく沁みた


原作のほうが面白いなんて口を裂けても言えないし、原作を読むべきだとも言うつもりはないですが、終盤にかけての熱の上がりようには本当に引き込まれました。途中で終われずに散歩を1時間延長してしまったほどです。

(おかげで23:50から慌ててこの記事をまとめてます)


特に最後。
学資保険への加入を勧めてくる保険販売員と対峙しているシーンで語られる文章は圧巻でした。著者がもっとも熱を込めて書いた文章であり、もっとも伝えたいメッセージなんだろうなと。引用して終わります。

「ちんぽが入らない人と交際して20年経つ。もうセックスはしなくていい。ちんぽが入るか入らないか、こだわらなくて良い。子どもを産もうとしなくていい。誰とも比べてなくていい。張り合わなくていい。自分の好きなように生きていたい。

私たちには私たちの夫婦のかたちがある。少しずつだけれど、迷うこともあるけれど、長い間囚われていた考えから解放されるようになった。

子を産み、育てることはきっと素晴らしいことなのでしょう。経験した人達が口を揃えて言うのだから、たぶんそうに違いありません。

でも、私は目の前の人がさんざん考え、悩み抜いた末に出した決断を、そう生きようとした決意を、それは違うよなんて軽々しく言いたくはないのです。人に見せていない部分のひっくるめて、その人の現在があるのだから。

それが分かっただけでも私は生きて来た意味があったと思うのです。そう言うことを、面と向かって言いたかったんです。

母にも、子育てを仕切りに勧めてくるあなたのような人にも。」


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というわけで、今日の記事は以上です。
オーディオブックで聴く小説は没入感があってたまりません。

では、またあした〜!

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