100のスキ。
なんとなくいつも、新しいことにはなかなか手をつけない。そしてひとたび着手しても、どこまでもマイペース。「遅筆の文筆家」はデビューして以来変わらないのだけれど、お陰様でこのnoteという新しい舞台でも100のスキをいただけたことをここで喜び、そしてご報告したい。ただただ感謝である。
何故だろう。それが単にボタンの表示機能の問題だとしても、あるいは運営側の戦略的な手法だったとしても、何故か「いいね」や「Like」よりも「スキ」という言葉にはグッとくる不思議な力がある。
普段どれだけ、「スキ」という言葉を投げかけているだろうか。それも、「好き」ではなく「スキ」。
どこか貧困な想像力からくる甘酸っぱさだけではなく、包まれ受け入れられるような、それでいて押し付けがましくない「スキ」の魔力。
スキと隙は隣合っている。ありのままと嘯きながら、知らず分厚い鎧に身を固め、ガードを高く広く張り巡らせているような日常のほんのわずかな間隙を縫って、「スキ」はそっと心に、私に入り込んでくる。「スキあり」である。
不覚にも、スキをつかれて100の「スキ」を浴びるのも心地いいものだ。
これからここでどれだけのことをいつまで続けられるのか。それは細い細い旅路になるだろうけれど、時々「スキ」に一本取られ続けていたい。
皆さん、ありがとうございます。お返しできない分も、ここで最大級の「スキ」を込めて。(了)