子どもから対人援助の基本を教わる
高校生の次女が、iPadを使うことになり購入しました。学校の事業で使うとのことです。夜、妻や長女と一緒に楽しそうに設定をしていました。私は、スマホ、タブレット関係の話になると蚊帳の外に置かれるようになってしまいました。
iPadの思い出
私は、初代iPadを所有していました。(ただし、今は、使っていません。)私がiPadを買った理由は二つです。一つは老眼が始まり、決算書の数字が見づらくなったことです。決算書をPDFに変換して、iPadで拡大をして見ていました。便利でした。しかし、親指と人差し指で拡大できるのがうれしくて、職場の同僚に話をしたら「虫メガネの方が安くて手軽じゃないですか?」と言われてしまいました。(その通りです)
理由はもう一つあります。外部の会議に参加する際、大量の資料を持ち歩かなくて済むということです。これらもすべてPDFに変換することでiPadで見ることができました。しかし、当時は通信状態が十分ではなくすべて本体に保存しなければいけませでした。また保存すると容量が大きくなりすぎました。結果、思ったほど効果が発揮できませんでした。
初代iPadが活躍したのは、子どもと一緒に遊ぶゲームでした。この頃、電子機器の使用については、私が一歩リードしていました。しかし、今ではその手の話について行かれなくなりました。最近は、iPhoneの使い方、特にアプリの使い方は、すべて子ども教わっています。
私が抜かれた日
電子機器の使い方について、私と子どもの立場が逆転した日があります。次女が小学生のころのことです。次女がテレビのHDDに録画された番組の編集をしていました。それを見かけた私は、次女にひとことを言ってしまいました。
私「ビデオの編集できるの?まだ教えてないじゃん。」
次女「こんなのお父さんのやってるの見ればわかるよ。それにこの前だって、iPhoneの使い方、お父さんに教えたじゃん。」
私は、次女が間違えて私が録画した番組を消してしまわないか、そんな心配をしていました。しかし、もうこのときすでに子どもたちの方が電子機器の使い方にはたけていました。子どもたちは、妻のiPhoneを借りて、上手に使いこなしていました。
対人援助の基本を教わる
私は、この出来事のすぐ後にアドラー心理学を基本とする子育てにおける親の育成プログラム、パセージに出会いました。パセージでは、子育てにおける心理面の目標があります。それは、親のかかわりによって、子どもが「自分には能力がある」「人々は仲間だ」と思えることが大事だと言います。
ビデオ編集のことでは、私は、子どもは親が教えていないことはできない、勝手なことをするな、そう思っています。このようなことを繰り返していれば、子どもは親のことを仲間・味方だと思わなくなるでしょう。
私は、子どもから電子機器の使い方、さらには対人援助の基本を教えてもらいました。
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