私の人生を変えた中野 その③/これからの働き方
1月4日が私の記念日だったことから、その記念日に関係する記事を書いています。一昨日は、1月4日が、新しい私になる第一歩を踏んだ日であるということを書きました。
昨日は、私が新しくなる過程を書きました。
今日は、最後に「新しい私」は、仕事でどのように活かされているかを書きます。
法人理念
私の仕事は、障がいのある人たちが利用する事業所の経営です。また、直接支援もおこないます。この私が、新しい私になるために早稲田大学エクステンションセンター中野校で受講した講座は、アドラー心理学です。アドラー心理学の思想とされる「共同体感覚」をはじめ、技法の数々が対人援助職に役立つこと知りました。また、私の法人の理念をアドラー心理学の思想で分かりやすく説明できることを知りました。
この下に紹介するのは、法人理念です。文字は、利用者の一人が書いてくれました。
アドラー心理学と法人理念
また、次に紹介するのは、アドラー心理学講座で、講師の向後千春先生が示した、「共同体感覚サイクル」を説明する図です。
まず、左下の自己受容からスタートします。利用者にとって、ありのままの自分でいられる、そういう場所(所属)がある、安心はそこから始まります。また、そこにいる支援者は、信頼がおける人でなければいけません。利用者と支援者の間に信頼関係ができると、利用者は、自分が所属する場所や支援者の役に立とう(貢献)と思います。利用者が積極的に事業所の活動に参加することは、当たり前ではなく、事業所への貢献です。貢献感が高まると、自己受容が高まります。この繰り返しで幸福感が高まります。このようにして、アドラー心理学の共同体感覚を使って法人理念を説明することができます。
研究の視点で見る
また、エクステンションセンターでの学びをきっかけにして、ちはる塾おとなの研究コースにすることができました。そこでは、ものごとを研究の視点で見ることを学びました。
たとえば、なにか問題が発生したときのことです。それまでは、発生するたびに、起きた問題への対処方法を考え、最善の対応をしてきました。その中で再発防止策を提案することもしてきました。しかし、それらは、その場限りで終わているだけでした。
研究の視点で学んだことは、まず問題を概念化し、その裏側にある抽象的な点を整理することです。同じような問題をまとめて数値化することで、対応策を検討するときに具体的な話し合いができます。
利用者の転倒事故が続いたとき、本人の問題なのか、環境なのか、かかわり方の問題なのかなど、複数の事例を比べて話ができるようになりました。
新しい私が働く目的
新しい私は、他にも文章の書き方、スライドの作り方、グループワークでの積極性など、いろいろあります。早稲田大学エクステンションセンター中野校での講座は、有意義なものばかりでした。向後先生をはじめ、スタッフのみなさん、一緒に学んだ人たちのおかげです。今年度は、コロナ禍で講座がありませんでした。終息後の開講を楽しみにしています。
最後に、この講座に参加して、これからの私の働き方が見えてきました。この障害福祉サービスについたばかりの20代~30代は、毎日、利用者と笑って過ごすことだけを考えていました。40代は、事業継続という視点で法人を作りました。50代になった今、アドラー心理学を活かした支援を障害福祉サービスのスタンダードにしたい、そんな思いをもっています。
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