Zoom、もう一つの効用(聴くときの態度をふりかえる)
コロナ禍において、オンラインによる会議や情報発信が急速に普及しました。私は、障がいのある方が利用する事業所を経営しています。私たちの法人でも、会議は、Zoommです。さらには、12月の後半から事業報告と中間決算報告の動画を撮り始め、先日、YouTubeで限定公開を始めました。
「オンライン」という言葉が一般化しました。しかし、私たちはまだまだ不慣れです。
Zoomで動画を収録
事業報告と決算報告は、私を含めた7人の支援者が、別々に撮影をしました。5分弱の動画を撮るのに何度も取り直しをして、30分以上かかったこともありました。
先日、その動画を同僚と一緒に見ていたとき、同僚が言いました。「普段は、自分がどんなふうにしゃべっているか意識していないけど、これでわかっちゃうんですね。」
私は、自分の動画を見ながら、少し暗いなぁ、ライト買わなくちゃ。そんなことしか考えていませんでした。同僚は、Zoomで、自分が人前で話をするとき、どんな態度をとっているかがわかるというのです。
会議中の態度を気にする
事業報告の動画は、人に見られるということを意識しています。そのため、何度も取り直しをしています。それでも、できあがりは、自分がイメージしている自分の姿とは異なります。つまり、より注意しなければいけないのは、会議です。会議は、素の自分が出ています。
私は、会議中にどんな態度で人の話を聞いているのか、人の意見に対して嫌な顔をしていないだろうか、今まで意識したことはありません。同僚に言われてみて、初めてそれが気になりました。
Zoomのもう一つの効用
Zoomは、会議中の自分の態度を確認する良いツールです。会議の始まりは優しい雰囲気で参加しています。しかし、時間の経過とともに顔がこわばったり、態度が大きくなっているかもしれません。あらためて意識をすると怖くなりました。
私たちの仕事は、対人援助です。会議で、人の話を聴く姿勢ができていなければ、利用者と話をしているときにもその姿勢が出てしまいます。横柄な態度になるかもしれません。聴き手の態度は、話し手に影響します。利用者に「今、怒りましたか?」と聞かれたことがあります。顔に気持ちが出てしまったのかもしれません。また、横柄な態度でふるまえば、相手は、言わされたと思います。必要なことを話してくれないかもしれません。Zoomは、聴く技術の向上に役立ちます。
これからは、会議も必ず録画をします。たまには、その映像を見て、自分の態度を確認します。自分用のライトは、そのあとで考えます。