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スキンシップの取り方
今年は、コロナの影響で新しい支援者の雇用が遅くなりました。今、新しい支援者の研修の真っ最中です。この研修は、私にも良い勉強になります。法人の理念や支援姿勢を伝えることで基本をふりかえることができます。
私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。幸いに、利用者に恵まれ、楽しい毎日をすごしています。利用者と一緒にすごす時間や経験が私の宝です。私の仕事は、その至福のときを新人支援者に伝えることです。
手を握って話をします
利用者の中には、スキンシップを求める人や、すぐそばで話をしたがる人がいます。熱烈なかかわりを求めてきます。初めてかかわる支援者は、うれしいけれど、対応に困る場面です。特に今は、ソーシャルディスタンスが求められるのでなおさらです。
私は、定期的に事業所を巡回します。今は、まず事業所に着いたら手を洗います。そのあとで利用者が活動している場所に行きます。
利用者の中には、私が行くことを心待ちにしてくれている人がいます。熱烈な歓迎をしてくれます。そんなときは、私から利用者の手を握って話をします。
私の顔を見ると、「髙橋さーん」と手を振ってくれます。私もそのテンションに合わせて、「会いたかったー」とそばに行き手を握ります。そのまましばらくお話をします。
私から手を握ります
最初に私から手を握る、それには理由があります。利用者によっては、話をしていると、距離がだんだんに近くなったり、スキンシップを求めてきます。そうすると、支援者は「少し離れましょうね」と声をかけたり、支援者から距離をとります。そうすると利用者の顔が曇ります。そこで私は、私から積極的に手を握ります。手を握ることで、スキンシップをとることができ、一定の距離を保つこともできます。
ポイントは、否定することを減らすということです。利用者とお付き合いをしていくと、その人がどんなかかわり方を求めて来るかわかってきます。求められるかかわり方に上手に応えることがだいじです。
否定されると私には能力がない、仲間じゃない、そう思われてしまいます。それを避けることが基本です。