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社会情動スキルを身につける⑦/社会情動スキルと自立

2021年02月06日に受講した、早稲田大学エクステンションセンターZoom講座「社会情動スキルを身につける(講師:向後千春)」、そこで学んだことを私の仕事場面に結びつけてまとめています。

今日、02月13日にその後半の講義がありました。その前に、もう一回だけ、前半で気になったことをまとめます。

自立

今回の講義を聞いていて頭に浮かんだ言葉があります。それは「自立」です。私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。一般的に障害者支援と呼ばれる仕事です。障害者支援において制度上は、「自立」から「尊厳」に変わりました。しかし、実際の支援場面ではいまだ「自立」という言葉を耳にします。ただし、「自立」の定義があいまいです。

私は、「自立」とは自分のことを自分で決める力、もしくは決めようとする力だと考えます。それを支えるのが私たち支援者の仕事です。

社会情動スキル/エフィカシー

今回の講義で学んでいることは、社会情動スキルを身につけるということです。まず、エフィカシー(効力感と自信)を学びました。エフィカシーを高めるということは、自信が持てる分野で自分の力を発揮することにつながります。

支援においては、私たち支援者の存在がポジティブフィードバックになることが必要です。支援者がネガティブフィードバックを繰り返すと、相手は、自分で自分のことをふりかえる勇気を失います。

社会情動スキル/ホープ

次に学んだことは、ホープ(意思と経路)です。ホープを明確にすることで、自分の望む生活が明確になります。ここが明確でないと経路を組み立てることができません。しかし、現実の支援場面では、支援者が目標立てをしています。

支援者が立てる目標は、利用者ができないこと、苦手なことです。そのため、同じ失敗を繰り返して自己肯定感が下がります。偽りのホープが蔓延していることがわかりました。

「明日もがんばろう!」そう思えるように

私たち支援者の仕事は、支援です。支援する内容は、できることを増やす前に、「明日も元気にがんばろう」、「明日もこの事業所に行こう」、「みんなが待っている」、そう思えることではないでしょうか。また、それが「自立」です。自分に自信を持ち、目標までの見通しが立つとそう思えます。そのために支援者は、自分の社会情動スキルも向上させることが必要です。

私の仕事は「福祉」です。福祉は、「つうのらしをあわせに」と言われます。普通の暮らしとは、「また明日も頑張ろう」、そう思えるような暮らしです。講義の後半では、レジリエンスを学びます。明日もがんばろう、それはレジリエンスにつながっていくのではないかと思います。

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