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#1 夏バテ対策

※このコラムは2020年に執筆したものです
コロナウイルスの自粛が4月から過ぎましたが、その影響で人々は精神面では不安、恐怖、心配を抱えたと思います。これは体にとっては大きなストレスになります。東洋医学では「心火、肝火、腎火」といいます。肉体的面では運動不足、甘いものや、飲み物摂りすぎ等で胃腸は機能低下しています。ついでにもちろん免疫力もさがるのでしょう。
また、例年に比べ梅雨は二週間も延びました。東洋医学の観点から見た場合、湿度が高くなるので、胃腸にとても負担掛かることです。こんな弱くなった胃腸では、いくら食べたとしても栄養吸収は難しくなります。
夏に向かって、暑さとの戦いは非常に苦戦になるでしょう。

夏の暑さ+体内の熱=W熱となり、「火邪」といいます。
人体にとっては「火邪」に犯される状態になります(特に心、肝、腎)
火邪を消すためにはwクールダウンしようとします。
クールダウン:冷たいビール、アイス、冷え冷えの飲み物、利尿できる瓜系、冷房等の利用は倍になります。
但し、コロナウイルス自粛、梅雨延長で弱くなった胃腸ではクールダウンを受け止める事は難しいでしょう。
その結果、今年の夏は下のような症状が出易いと思います。

  • どうしても取れない無気力、倦怠感、

  • 止まらない多量の汗、汗と共に流れていくミネラル

  • 胃腸のトラブル➡食欲不振、下痢など

  • 不眠➡寝付きが悪く、眠りが浅い、寝起きが悪いなど

  • うつ症状➡集中力低下、引きこもり、または、イライラするしやすくなるなど

夏バテの予防・改善に、清暑益気湯、藿香正気散などを提案します。(個人差あるので、漢方専門薬局で相談をお薦めします)
また、夏養生の基本は、「清暑・散熱」です、補気も忘れずに
身体の熱をとり、水分を補給する夏野菜(きゅうり、なす、トマト、スイカ、など)と共に、エネルギを補う(補気に当たる)効果のある、鶏肉、豚肉、鴨肉などの食材を沢山食べましょう。

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