働く君に伝えたい「お金」の教養~人生を変える5つの講義~
今回は出口治明(2016)『働く君に伝えたい「お金」の教養~人生を変える5つの講義~』ポプラ社を独断と偏見でまとめます。
お金の原理原則を理解し、人生を楽しむ!
30年間続く不景気、老後2000万円問題、年金問題、増税による国民負担率の増加、実質賃金の低下。
私たち現役世代は、このようなお金の不安、将来の不安でいっぱいです。
しかし、このような問題がある中で「この時代に生まれたから仕方ない」とあきらめ、お金に一生の不安を抱えながら生きていかないといけないのでしょか?
本書では、そんなお金の不安をなくすため、
金融のプロである出口氏が「お金の原理原則」を解説します。
「お金の原理原則」を理解するために、
お金について、「知る」「使い方」「貯め方」「殖やし方」「稼ぎ方」の5つの項目に分けて出口氏は説明します。
今回は、お金の「使い方」編を簡潔にまとめます。
お金を使う上で大切な事は主に三つあります。
第一に、財産三分法です。
財産三分法とは、手取り額の給料を「財布」「投資」「預金」の三つに分けることです。
「財布」は、数日から数週間、日常で使うお金を入れます。
「投資」は、なくなってもいいお金を使うのが原則です。
一万円札が何枚無くなっても、一か月生きていけるのかを考えると、「投資」に回すお金が明確になります。
「預金」は、何かあった際に、すぐに引き出すことができるものを指します。
目安で給料の3か月~12か月分の預金があれば、十分です。
このようにお金を三つに分ける方法を出口氏はすすめています。
第二に、自分が必要、楽しいと思うものにお金を使うことです。
お金は、お金自体に価値があるものではなく、何かと交換したときに、初めて価値が生まれるものです。
つまり、お金は人生を豊かにする、楽しくするためのツール、手段でしかないことです。
だからこそ、お金の使い方は、自分が大切にしている価値観で決めるのが良いという事です。
第三に、今しかできない事にお金を使うことです。
同じお金を使って同じ経験を積むなら、少しでも若い方が良いです。
その方が豊かな経験になりやすいからです。
若いほうが、体力と気力が高く、その時に使う3万円と衰えてきたときに使う3万円とでは、体験の濃密さが違います。
自分の人生、今が一番若い時なので、今しかできないことにお金を使うほうが良いのです。
このように上記で見た三つのポイントを押さえて、お金を使うことが大切になります。
まとめ
今回は出口治明(2016)『働く君に伝えたい「お金」の教養~人生を変える5つの講義~』ポプラ社を独断と偏見でまとめました。
『働く君に伝えたい「お金」の教養~人生を変える5つの講義~』では、
今回紹介しきれなかった、「お金の原理原則」がまだまだあります。
興味があれば、ぜひ読んでみてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?