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物語で思わず笑ってしまう「復唱」を使おう!
ヒロイン「今日はいい天気ですね。ゴンザレス」
主人公「ゴンザレス」
同じ言葉を繰り返して伝える「復唱」。
これってコメディシーンを書くときに、
かなり強い武器なんです。
社員時代にテンポが悪いと言われたことあるけど、
使いすぎない限り、意外とそうでもない!(と思う)
このシュールな面白さを伝えたい!
という訳で今日は、
「復唱の面白さ」をテーマに語ります。
使い方までしっかり書いちゃいますので、
どうぞ読んでみてくだしゃー!
《復唱はなぜ面白いのか?》
復唱の面白さは、そのシュールさにある。
記事の冒頭で挙げた例文を見てみよう。
ヒロイン「今日はいい天気ですね。ゴンザレス」
主人公「ゴンザレス」
これだけだと面白さが分からないもんだが、
最近の作品は復唱が使われているものが多い。
この復唱が何を表しているかと言うと……
理解する前の「反射行動」
だと私は考えています。
火に掛けている鍋とかに触れて、
あちっとなるように。
食べ物を口に入れれば、唾液が出るように。
そういう考えずとも行動する機能が人間にはある。
脊髄反射とかが有名ですよね。
唾液が出るのは別の部分での反射らしいけど。
相手の言葉をそのまま復唱するのも、
1つの反射行動だと思うんだよね。
理解していないけど、とりあえず返答する。
結果、同じ言葉をただ復唱するだけになり、
シュールな光景が生まれる。
それが復唱の面白さです。
《復唱を、受け入れられる状態にせよ》
シュールなギャグってのは大体が使いづらい。
何故かと言うと、
シュールって言葉の元である、
「シュールレアリスム」の意味を見れば分かる。
「超現実的(現実を越えた現実、無意識)」
「非日常的」「普通ではないもの」
それに加えて「独特さ」「個性的」なものを、
私たちはシュールだと捉えています。
まあこの時点で難易度の高さが理解できると思う。
つまりシュールってのは、
「一般的に受け入れられづらいもの」
でもあるのだ。
じゃあどうすればいいのか。
独特さを受け入れてもらえる状態に、
ユーザーを変化させることが重要です。
簡単に言えば、
多少変なことしても許されるくらい……
「作品や作者に対して興味と好意を持たせる」
それが前提条件になります。
(または作品の根幹にシュールさを置くか)
《シュールに耐えるユーザーを作るには》
その前提条件を達成するには、
割と論理だけで言えば簡単なことです。
「ユーザーの期待に対して成果を返すこと」
例えば、
作品のターゲット設定として、
「爽快感を得たい」ユーザーに向けるなら……
作品を通してユーザーに「爽快感を与える」。
この繰り返しによって、
ユーザーの「興味」を継続させながら、
「好意」を持ってくれるようになります。
逆に言うと期待よりも成果が下回れば、
作品からユーザーは離れていく。
だから成果を返すことも重要だけど、それ以上に。
「期待値を操作すること」が大事です。
期待値を操作する方法は色々ある。
それはまた別の記事でまとめましょう!
(文字数が大変なことになるので)
《おわりに》
復唱の面白さは、シュールさにあり!
それを受け入れてもらえるように、
ユーザーに興味と好意を持ってもらおう!
というお話でした。
こんな感じにほぼ毎日更新で、
シナリオ・小説に関する思考法を記事にしてます。
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では、また次回お会いしましょう。
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![恒石涼平@ゲームシナリオライター](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/20219315/profile_99f2720233fd937e98ea715448fefd56.jpg?width=600&crop=1:1,smart)