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同じ数の文節は2連続までと心得よ。
「同じ数の言葉ばかり書くと上手く言うのムズイ」
上の文章を口に出して読んでみてください。
違和感ない? 上手く言えなくない?
なかったらごめんな。ブラウザバックして良し!
今日はこんな感じで、文章の中にある「文節の音数」について語ります。
↓の記事の補足&続きみたいな感じです。
この記事で語ったことをまとめると……
・読み方は操作できないが、リズムは操作できる。
・言葉のリズムは、
「種類」「文字数」の視覚的な要素と、
「文節の音数」という聴覚的な要素で構成されている。
・口当たりのいいリズムは日本人に馴染み深い3・5・7。
といった感じ。
基本的なことはすっ飛ばしますので、
上の記事を先に読んでもらえると助かります!
では行きましょう。
同じ音数が連続するとなぜ駄目なのか?
同じ音数の分節が連続すると、途中から読みづらくなっていく。
その理由は、ざっくり言うと不自然だからです。
不自然とはその名の通り、
「自然でないこと・反するもの」という意味。
では逆に「自然なこと」ってなんだ?
この問いには色んな考え方がある。
「自然哲学」「自然科学」「無因論」……よー分からん。
だからここは一つ、自分の得意な「音」という面で見ていこう。
自然と不自然を音で知る。
音にとっての自然とは変化することだ。
例えばあなたが喋っている最中、言葉は常に変化しています。
ずっと「あ」だけでは不自然……というか会話が成り立たないよね。
他にも音の高さだって変化している。
一定のトーンで喋り続けると感情も内容も伝わらない。
よく言われる「棒読み」です。
一応、変化しない音も存在する。
シンセサイザーなどで基本の正弦波や三角波などの音を鳴らすと聴けます。
しかしまあシンセサイザーなんて私も持ってない。
なので参考になりそうなサイト見つけました。
4つの音を試聴できるので聴いてみてください。
オシレーター(OSC)で基本波形を選択する シンセサイザー 初心者講座
/ sleep freaks
こういった変化しない音の解説を簡単にすると……
音自体は波だから実際は変化しています。
その「一定の変化」を一切変化させずに繰り返す。
それこそが変化しない音です。
でも、これは人間の口で再現はできません。
何故なら、人間の身体は常に変化しているから。
心臓が動き、血も流れ、呼吸、思考、筋肉の動き……
と無数のパーツが変化をし続けている。
そういう理由もあって、
息を一定量連続して出し続けることは超難しいし、
ブレのない一定の声を出すことはほぼ不可能なんです。
時を……いや話を戻そう。
変化しない音はシンセサイザーのような人工的な物でしか生み出せない。
自然界にない「不自然」です。
だから音という面で見た時、
「自然なもの = 常に変化しているもの」という考えが成り立つ。
私はそう考えています。
音数の連続とは、変化のない音と同義だ。
音にとっての自然を考えた所で、本題に戻ります。
分節の音数が連続する、
これを記事の頭に書いた文章で考えると……
「同じ、数の、言葉、ばかり、書くと、上手く、言うの、ムズイ」
こんな感じで3音の分節だけで構成している。
(言葉ばかり、は合わせて6音と考えていいかもしれないが)
つまり音数という軸で変化が起きていない。
他の部分(音の高さや速度、大きさ)は変化していたとしても、
音数が不変であることが不自然。
そう感じてしまうのだと私は思う。
基本は2連続までと心得よ。
「実際にそうなのか」と思う人がいるだろう。
私もそう思う。基本的に情報には疑って掛かる口である。
なので最後に、
「嫌われる勇気」という本を頭1ページから分節の音数だけまとめてみる。
2,5,7.
4,5,7,5,5,4,5.
2.
4,9,8,3,5,2,4.
8,4,5,6,2,8,4.
3,4,4,5,5,6,5,5,1.
6.
5.
4,3,3,5,5,3,4,7.
2,4,3,5,5,4,5,5,8,5,5,2.
※「,」は文節の句切り、「.」は句点。
分節ごとの音数だけ書くと、以上の通りになった。
最大で2連続までしかないことが分かる。
だからこそ読みやすいのかもしれない。
だからこそベストセラーにもなるのかもしれない、
いやそこまで関係ないか。
ともあれ、この例から考えると……
「同じ音数の分節は基本2連続までと考えておく」
という基本を持っていれば、音数で下手を打つことはないと私は思う。
まあ……これだけだと根拠が少なすぎる。
だから実際にあなたも分析してみるといいかもしれない。
最大でどれだけ同じ音数を重ねられるのか。
それが読みやすいのか否か。
体感してみてほしい。
(あと結果を教えてくれ)
という所で今日はここまで。
あくまでも自論だし、さっきも言ったようにまだ根拠に乏しい考えなので、
「そういう考えもあるんだあ」くらいに思ってくれい。
もっと分析数を増やして、一つの理論にしてみるのも面白いかもしれない。
するかは知らんがね。
では、また次回お会いしましょう。
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