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この先どうしたらいいかわからないというときに独眼竜が言ったひとこと
こんにちは、両兵衛です。
2021年最初の投稿なので、今年はどうしようとか、これからどうしようかと悩んだときというテーマの逸話を取り上げます。今回の逸話は、個人というよりチーム内の会議での一コマです。
会議というと、ああでもないこうでもないと紛糾して、そもそも何を議論していたかもわからなくなるなんてこともあるかもしれません。今回登場してもらう伊達政宗はバシッとひとこと言っています。
政宗といえば、大河ドラマ史上もっとも平均視聴率が高かった「独眼竜政宗」で一気に認知されるようになった武将でしょうね。戦国武将としては、三英傑たちよりも随分と下の世代になります。東北の英雄は、20年早く生まれていれば天下も狙えたと言われることもあります。
天正十五年(1587年)
政宗は反旗を翻した鮎貝氏を討つべく軍議を開いた。
その席で老臣たちは、鮎貝氏へ援軍が来るのではないか、味方に敵への内通者がいるらしいなどと言いだし軍議は紛糾した。
そこで政宗が口を開き、確かにもっともではあるが今は火急の時である。物事は決まっているようで、決まっていないものであると言い、結論としてこう言った。
「知らん行末計らんよりは、指当たることを為さんには如(し)かじ」
こうして素早く行動したため、援軍も来ずに鮎貝氏は退却した。
人々は政宗の、その神速な行動に感心したという。
わからないくらい先のことを予測することは、指が当たるくらい近いことをすることには及ばない。政宗はこの場面、目の前のことをそのままにしておいて、事が大きくなると解決することは一層難しくなる。時を移さず今できることから一つずつ片付けるべきであると言いたかったのでしょう。
チーム内の会議に限らず個人としても大切なことですね。特に完璧主義で、ごちゃごちゃと先の心配をして動けなくなるくらいなら、まず目の前にあることをしろと独眼竜に言われているような気がします。