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戦国逸話~視点をずらす~

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#最近の学び

こだわっている事の逆に問題のヒントがあると考えさせられた竹中半兵衛の逸話

こだわっている事の逆に問題のヒントがあると考えさせられた竹中半兵衛の逸話

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

2020年に開館した関ヶ原古戦場記念館での企画展「竹中半兵衛と重門」へ行ってきました。半兵衛は秀吉の家臣で智将として知られる武将ですが、重門は半兵衛の息子で関ヶ原の戦いに東軍として参加した武将です。

せっかく半兵衛に関していろいろ触れてきたので今回は竹中半兵衛の逸話を取り上げてみようと思います。少し長いですが

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常識に捉われない視点を持てるかどうかという羽柴秀吉の逸話

常識に捉われない視点を持てるかどうかという羽柴秀吉の逸話

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

今回は羽柴(豊臣)秀吉に登場してもらいます。

天正10年(1582年)6月、備中高松城(岡山県)で毛利軍と対峙していた羽柴秀吉は、本能寺の変による織田信長の死を知ると、「中国大返し」といわれる驚異的な行軍を行い、山崎の戦で明智光秀を破り天下人への階段を登り始めました。

この中国大返しの際に居城であった姫路城

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逸話から学ぶことは史実でなければ問題があると言い切っていいのか

逸話から学ぶことは史実でなければ問題があると言い切っていいのか

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

ある専門家が書いた戦国大名からリーダーの資質を学ぶというのは百害あって一利なしという記事を読んだ。その理由というのが、逸話には根拠がなくて史実ではないから問題だというのだ。

そう言われると、こんなnote記事を書いている身としては、異なる意見を持っていると書いておく。

史実でなければならないというのであれば

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的を射ない無駄な問答について語った軍師竹中半兵衛の言葉

的を射ない無駄な問答について語った軍師竹中半兵衛の言葉

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じるなと感じた戦国逸話を取り上げています。

今回は何度も登場してもらっていますが竹中半兵衛です。
戦国武将といえば野望を抱いて貪欲に成りあがっていく人物が魅力的ですが、その対極といっていいかもしれません。

史実はどうあれ私が子どもの頃から知っている逸話の中の半兵衛は、もの静かで出世より己の智謀を試すことに生きがいを感じる人物として映りました。

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歴史的な価値といっても視点が違うことを学んだ二条城二の丸御殿と名古屋城本丸御殿の話

歴史的な価値といっても視点が違うことを学んだ二条城二の丸御殿と名古屋城本丸御殿の話

こんにちは、両兵衛です。

今回はいつものように武将の逸話を取り上げることはお休みして、ああ、そういう視点は欠けていたなと思ったことを書いてみたいと思います。

これを書いている今はコロナ禍で京都に緊急事態宣言が出ていますが、以前の宣言が解除されて少し落ち着いていたころ二条城に行く機会がありました。修学旅行できっと行ったことあったはずといううろ覚えの記憶があった場所ですが、二の丸御殿は徳川慶喜が大

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敵味方の心理を読んだ信長の行動の面白さと、新説に面白いと柔軟な先生の話が聴けた幸せな一日

敵味方の心理を読んだ信長の行動の面白さと、新説に面白いと柔軟な先生の話が聴けた幸せな一日

こんにちは、両兵衛です。

先日、Aichi Sky Expo(あいち国際展示場)で行われた「にっぽん城まつり」へ行ってきました。小和田哲男先生、千田嘉博先生、俳優の高橋英樹さんによる記念シンポジウムのお話を聴くためです。

なかでも小和田先生は戦国時代研究の第一人者としてNHKの番組に数多く出演され、戦国時代を扱った大河ドラマでも「秀吉」から「麒麟がくる」まで7作の時代考証をされています。

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