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「出来る」の棚卸し

最近、ハローワークの方と関わる機会があった。

自分が求職活動をしているから、、、、ではなく、私が現在働いている就労支援の事業所にハローワークの方が見学に来てくださったから。

自分たちの事業所がやっている取り組みを紹介して、実際に支援の様子、ご利用者様がプログラムに取り組んでいる様子を見ていただいて、そこから質問にお答えして。

という感じで進めていった。

一通り終わってから、

「逆に何か私たちがお力になれるところはありますか?」

という投げかけをいただいた。

なので、いくつも気になることがあったのでたくさん質問させていただいたが、その中の1つで『履歴書の作成方法』についての話が印象に残った。

それは、

「障害者雇用を目指していく方が、自分の強みを表現する際に、どういった部分に注目していくか」

言ってしまえば、障害者雇用に限らず、就職とかを目指すにあたって「強み」ってなかなか見つけられない。

その時にハローワークの方が言っていたのが、

「まずは、『出来ること』を書き出していけばいいんです。それが実は武器だったりするんです」

ということ。

目から鱗だった。

「服薬管理できます」「時間管理できます」「挨拶ちゃんとできます」などなど、これらはあくまで例だが、こうやって出来ることをあげるとする。でも出来ている当の自分からしてみれば、「こんなのできて当たり前だしな、、」と思って、なかなか強みと言いづらいこともある。

だけど中にはその当たり前が難しい方だっている。
何よりも、当たり前に出来てほしいとされていることを、当たり前のように出来ることって、実はものすごくすごいことなんだってことを、私たちは忘れがちだ。


私たちはついつい自分のモノサシで自分の強みを探そうとする。
でもそれじゃいつまで経っても見えてこなくて当然だ。
だって比較対象がないのだから。

それが強みかどうかを判断するのは、相手。
ここの基準って忘れたくない。

自分で強みだと思っていても、井の中の蛙ってこともあるし、逆に、自分にとって当たり前のことがめちゃくちゃ強みってこともある。

だから一番最初にやるべきは、「出来ることの棚卸し」というわけ。

ハローワークの方の話を聞いてすごく腑に落ちた。

と同時に、過去に自分が書いた記事を思い出した。それがこちら。

結局、自分の強みだとか、自分らしさって対話によって見えてくるものなんだと。自分1人で完結するものではない、と。


「出来ることの棚卸し」をしたうえで、それを相手に話していく。そこから自分の強みを見つけていく。

就労支援の場面だけじゃなく、自分自身にも活かせるなって、しみじみ思う。

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塩浦良太
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